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任天堂の30年 [株式の個別銘柄]

この夏話題になった銘柄と言えば、やっぱりポケモンGOで株価が一気に倍になった任天堂。その後は下がったとはいえ、急騰前に比べれば、3~4割は高いところで落ち着いています。ポケモンGOによる収益貢献はそれほどない、という解説をしている記事が散見されますね。多分その通りなのでしょう。そうではあっても、株価はそれなりの効果を見込んでいるわけですね。「効果」というのは、売り上げや利益かもしれないし、単にブランドイメージが上がるだけかもしれない、そこのところはよくわかりません。

個人的に任天堂に投資する予定は全くないのですが、これだけ話題になったので、任天堂って今はどうなっているのかなと、IRのサイトを覗いてみました。

まず過去の業績を遡ってみよう、と「ヒストリカル・データ」を開いてみて、ちょっとびっくり。なんと売り上げと利益のデータが、1981年からずっと載っているんですね。エクセルになっているので、こんなグラフがちゃちゃっと出来ちゃう。P/Lだけなので詳しい財務分析はできないにせよ、これだけの長さを載せている会社は珍しいんじゃないでしょうか。IRに優れた会社でも、10年ていどが標準だと思います。

任天堂の売上.png

これを見て一口で言うと、任天堂って90年代半ばに成長の止まった会社、というイメージですね。いつ何を発売してたのか、Wikipediaで見てみると、最初のファミコンが1983年、この頃の売り上げ680億円から、1989年発売のゲームボーイも一緒になって、1993年の売り上げ6300億円まで、ほぼ一気に10倍弱に駆け上がるわけです。

その後もなんとなく新製品を出しつつ、しかし以前の成長軌道を取り戻すことはなく、2002年に岩田社長を迎え、2006年発売のWiiが大ヒット。すごいですね、売り上げは5000億円台から、3年間で約3.6倍。2009年3月期に1兆8000億を超えるところまで行ってピークアウトします。ヒット商品が出ると、こういうことになるんですね。ポケモンGOが大人気と聞いて、条件反射的に株価が倍になっちゃうって、なるほど、よくわかります。

リーマンショックの影響がどのくらいあったのかわかりませんが、売り上げは再びWii前の水準に。そして2012年以降は右肩下がりです。過去にも売り上げが下がる時期は何度もあったのですが、2012年以降は過去のケースと違って、赤字を出してます。過去の営業利益率を見るとほぼ20%台、悪い時も15%は超えていたのに、ここ数年は深刻なようですね。2014年度と2015年度は何とか黒字を確保してますから、頑張ってコスト削減したのでしょう。

残念ながら株価は30年も遡れる方法が思い当たらないのですが、20年までは、ゴールデン・チャート社のサイトで見ることができます。パッと見た感じは、ほとんどこの売り上げのグラフ通り。細かく見ると、売り上げの変化の倍ぐらいの幅で動いている感じではありますが、長い目で見ると、株価は案外まじめに売り上げ動向をフォローしてます。ただ、アベノミクスがスタートしてからの株価が緩やかに上昇傾向なのに、売り上げは美しく右肩下がりですね。

私が任天堂を買わないのは、ゲームに興味がないし、うちの子がゲームにハマってもらっては困ると思っているからです。多くの人がゲームを楽しんでハッピーな気持ちになっているんでしょうから、それはそれでいいんですが、自分として応援したい企業とは言えないのですね。だからちゃんと調べたこともないし、常識的な事しか知りません。それでもIRサイトとWikipediaとゴールデン・チャートのサイトだけでこれだけのことが分かるんですね。ほんと、個人投資家にとっていい時代です。

ゲームが売れるかどうかの予想はできませんが、一応株価の評価を。利益の水準が低いので、PEは80倍あたりで、箸にも棒にもかかりません。これですと利益を全部配当に回してくれても配当利回りは1.25%にしかなりません。長期的にみると純利益率15%ぐらいが標準的なので、頑張ってその水準まで戻しても、PEは30~40倍。やっぱり高いですね。ヒット商品が出るなりして、また成長軌道に載るということにでもなればまた別ですが。


タグ:任天堂
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