So-net無料ブログ作成
検索選択

ピンと来る「リスク」の説明とは [セミナー企画]

昨日は「良質な金融商品を育てる会(通称フォスター・フォーラム)」が主催する金融セミナーで、講師をさせていただきました。初心者向け、と銘打って、自分は金融に疎いと感じている方に、金融機関の敷居をまたぐ前にこのくらいは知っていてほしい、というお話です。

聴衆は20人弱、「真水」の参加人数はその3分の1くらいでしょうか。金融教育に関心があって、ご自分でも教える側の活動に携わりたい、という方が聴きにいらっしゃるパターンも多いので。こういう企画は、常に集客が大変です。間違いなく必要とされている、とは思うものの、本当に必要な人々に情報が届くのは、なかなか難しいものです。

常識問題から始まって、債券・株式・投資信託といった基本的な商品についての知識。中でも一番工夫のし甲斐があるのは、「リスク」の説明です。投資資産運用において、「リスク」を理解することこそが真髄であると思います。巷にリスクについての解説は色々とありますが、普通なかなかピンと来ない、というのが正直なところではないでしょうか。

難しいのは、全ての事象が、起きる前は不確実であった、ということを、起きた後ではイメージできなくなるからではないかと思うのです。株式を買って損をしたら、「リスクの高いものを買ってしまったなあ」と感じることができますが、株価が上がっていい思いをしたら、同じように「リスクの高いものを買ったから、こんなに儲けることができたんだなあ」なんて、感じることができるでしょうか。プロはもちろん、それができてなくちゃいけないんですけれどね。

「リスク」を訳すと、どういう日本語が一番適切なのでしょう、という質問をいただきました。「変動幅」と説明する人がいるけれど、どうなのでしょう、と。確かに変動幅もリスクという表現に含まれますが、それは証券理論上の定義であって、「リスク」自体はもっと広い概念です。ぴったりの日本語は、現時点では存在しないかもしれませんが、あえて言えば「不確実性」、要は「どうなるか分からないこと」がリスクである、と言ってよいと思います。

そう、不確実だから、リスクがあるんです。必ず損する、と分かっているものはリスクがゼロなんですよ。そういうものは買わないから、絶対損しません。得すると思うから買うのですし、それが思い通りに行かないときに損するのです。リスクを解説しようと思うと、何だか禅問答みたいになってしまいますね。覚えておいてほしいのは、リスクの高いものは往々にして、とても得をしそうな姿で現れる、ということです、とお話しました。少しはピンと来ていただけたでしょうか?



nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0