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6月29日(水) シーズンの締めは信越化学 ~カリスマと共に年老いてる?~ [株主総会]

SMCのところで述べた一群の企業の中では先輩格の、信越化学ですが、SMCと大きく違うのは、集まっている株主の数。なんとか本会場には入れました。ここだけで500人くらい入っているかしら。後の株主発言で、これだけ集まるんだから、あんまり節約しないで広いところでやってください、という意見も出ていました。

業績は、長期にわたり立派なものですが、やはり現預金が過剰、だから資本効率はあまり良くない。そして当然ながら、その点に関わる質問をする株主さんがいらっしゃいます。「株主を大切にする」とおっしゃるなら、株主価値を向上させるために自社株買いをするなどの計画はないのか、と。

回答は、はっきりと「No」。増収増益を図るために資金は使う。配当を払う以外の「株主還元」は自分の辞書にはない、とでも言いたげです。配当性向は30%程度の安定配当で、日本の会社としてはまあ普通。それで普通以上のお金が貯まるんですから、良い会社には違いありません。その良さが株価には十分に反映されない、それが株主還元の不足ということなわけです。

次に、取締役人事について。世間の時流を無視して、社外取締役が5名から4名に減ります。私はかねてから社外取締役の効果については懐疑的なので、この点は批判しませんが、昨今の右に倣えふうのコーポレートガバナンス強化に抵抗を見せたのかも、という印象。ちなみに退任なさった社外取締役は、私の古巣の元社長です。

社外取締役の数についてはいいんですが、事業報告書類の中で、社外取締役の活動状況を記した項目を見てみると、まず外国人の取締役の欄には、グローバル化にあたって助言が非常に役に立ってるとある。これはOK。ところがその他日本人の社外取締役の欄には、すべて「大所高所からの発言を行うとともに、独立した立場からの監督を行いました」となっています。これってなんだか、スポーツニュースで「喝っ」とやってる評論家みたいな、お気楽な感じに聞こえます。意識してかしないでか分かりませんが、こういうところにも、昨今のコーポレートガバナンスを軽くあしらいたい、という気分が感じられます。

新任の取締役が2名いらっしゃるのですが、株主から、承認されたらばその2人から、新任に当たっての抱負なりメッセージを聞きたい、という要望がありました。これはきわめてまっとうなご意見だと思います。私がバンダイナムコのメモで、毎回主張していることでもあります。でもその答えが笑えます。曖昧な言い方ではありますが、要はそんな新米に、取締役の経験もないのにメッセージなど述べられるわけがない、というような回答です。発言した株主も、実績があって能力を評価されて取締役なろうという人が、そんなこともできないわけがないでしょう、と。このやりとりは、流石に会場の失笑を買っていました。私も思わず拍手。

信越化学は有名なカリスマ経営者が牽引してきたわけですが、昔聞いた逸話を思い出しました。経営者に能力があれば、社員はむしろ賢くない方がいい、と言ったとか言わなかったとか。もちろん真偽のほどは知りません。

あともう一つ。この総会で久しぶりに聞きました。「異議なーし」という社員株主(多分)による唱和。まだやってたんですね。

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6月28日(火) SMCの株主総会  ~「現預金をどうする?」問題~ [株主総会]

今週はSMCと信越化学の株主総会に出席。これらには共通する性格がある。長年にわたる成長。優れた経営。業界内の圧倒的な競争力。高い利益率。盤石な財務体質。…こういう会社は業績を伸ばすことによって、長期的に株主に貢献して来ている。その結果、株主総会は退屈。なぜなら、業績がいいから、それ以上株主にアピールする必要がないのです。

もちろん株主を重視するのは株式会社として当然のことなのですが、実際株主に特段アピールしなくても、数字がアピールしてくれるから、会社としても「何か文句ある?」という態度がなんとなく出てしまう。ただこうした会社は大概、現預金を持ち過ぎているという問題も抱えています。ファナックなんかはこの類の筆頭だったわけですが、だから株主フレンドリーに態度を変えた、といって、先般大いに話題になったわけです。

さて、誰でも知っている優良銘柄ですが、どちらも株主総会への出席は初めて。まず28日は、SMCの株主総会です。予想通り、会場に入った瞬間から退屈そうな香り。大きめの会議室にはスクリーンも無く、スライドもVTRも無しに、事業報告から議案の説明まで議長が棒読み、という徹底ぶりです。

質疑応答でも、的を射ていないような答えが気になる。そもそもしゃべり方が不明瞭で、言っていることがよくわからない部分も多い。為替差損について質問した株主さん、わかったかなあ。円安で売り上げが伸びたと言いながら為替差損が出るのはどうしてですか、という質問をなさったと思うんですが、答え方がとっても下手。期中は円安で業績は伸びたけれど期末近くになって円高になったから、持っている現預金の評価が下がった、と説明すればすっきりするものを。

現預金が多すぎるのではないか、という質問は、多分毎回出るのでしょうね。回答を聞いていても、ああまた来た、という気分が見て取れます。不明瞭な弁舌から聞き取れるのは、「それを聞かれることは分かっているけど、まだどうすべきなのか、答えが出てないんだよ」ということ。気持ちはわかります。本業をしっかりやることだけをずっと考えて来て、現金を持ち過ぎて文句を言われるとは思って来なかったわけです。

割と最近までは、いくら証券アナリストに指摘されても、真剣に考えなくちゃならないとは思っていなかった。ところがアベノミクス以降、現預金の持ち過ぎはいかん、と政府が打ち出してきた。あのファナックも、株主還元などと言っている。どうやら自分たちも考えなくちゃいけないようだ・・・というのは私の勝手な想像ですが、そんな感じではないかと思うのです。アベノミクスって、少なくとも上場企業の経営には、それなりのインパクトを与えてます。

現預金をどうするか、というアドバイスに対して、2名の社外取締役は、もっと投資をせよ、と提言しています。まだ伸びる余地はたくさんあるのだから、余ったお金は自己株買いや増配などで株主に返すよりも成長のために使った方がいい、ということです。この社外取締役の一人は、私も昔よくお話を伺った、証券会社のストラテジスト氏ですから、資本の論理がよくわかっていらっしゃるはず。この「現金多過ぎ問題」にも適切に対応していただきたいものです。モノづくりだけに集中していたい、というのは一見結構なことのようですが、上場している以上は資本の論理に従ってもらうしかないのです。

退屈気味の株主総会でしたが、そのあと隣接のショウルームの見学。事業への理解を深めてもらう努力は大切です。


タグ:株主総会 SMC
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6月24日 DOWAホールディングス 美味しいのは良いけれど… [株主総会]

株主総会の集中日、どれに出ようか迷いました。大赤字の三菱商事、怪しいトップ人事のセコムなどにも出席したいと思ったけれど、最後は食い気に負けました。徒歩圏内の椿山荘で、美味しいお食事つき。これも配当利回りの一部と考えれば、回収しようと考える私の行動は合理的なのだ。(笑)

椿山荘を運営する藤田観光は、Dowaホールディングスの子会社。この大盤振る舞いは、自社のサービスなのです。だから安心して楽しめる。今どきは、豪華な懇親会ってご時世でもありませんからね。総会の始まる前にも終わった後にも、美味しいコーヒーやジュースが供され、待ち時間には地元秋田の若いミュージシャンが、楽器を奏でる。毎年恒例の趣向です。

総会は、なんとたったの30分。総会の後に事業説明会を別途行うので、事業に関する質問はそちらで、ということですが、流石に30分は最短に近い。業績は全体的に悪化していますが、いわゆる景気敏感な業種だし、世界景気の減速や資源価格の低下を鑑みて、違和感のない業績と言えるでしょう。しかもキャッシュフローは過去最高ということで心配ないし、とりたてて質問することもないというわけです。

緑の庭園を眺めながらバルコニーでサンドイッチを一皿。10時半じゃお腹は減っていませんけれど。食べ終わる頃に事業説明会が始まります。今回のお題は資源ビジネス。精錬コンビナートをうまく回すために、原料の安定供給は重要です。リサイクル原料は資源回収して手に入れますが、そのほかに亜鉛原料を鉱山から買ってくる。その自給率を上げるべく、鉱山への投資も行っています。

昨今は資源に投資して巨額の減損を出す企業があったりするけれど、この会社では分散を心がけ、大きな投資はしないとのこと。銀やレアメタルを含む、質の高いプロジェクトに絞り、実際に投資している鉱山は、カナダ、メキシコなどほとんど北米大陸。それは資源ナショナリズムが怖いから。

そう言えば数年前の事業説明会で、アフリカへの鉱山投資の話が出て、昭和30~40年代に投資していたが、資源ナショナリズムが高まって、大きな損失を出したと言っていましたっけ。過去の教訓で、その手のリスクは重視しているということでしょう。現在メキシコに保有している亜鉛鉱山が紹介され、2000年代半ばから資源価格が上がって、とても収益が良くなったと言っていた。あとで聞いたらば、現在資源価格はピークの半分くらいまで下がってしまったが、それでも2000年代前半の倍ぐらいで、十分利益が出ます、とのこと。

藤田観光の話も出ました。利益の出てない会社、という印象だけれど、このところしっかり投資も増やして力を入れてます、との説明。宿泊施設は需給逼迫しているし、観光業はこれから伸びそうだし、これまで期待してなかったけれど、案外利益に貢献するようになるかもしれません。

こうして事業説明会を真面目に聞いているのは、参加者の半分もいない。説明会から出て来ると、もう食事が供されていて、皆さん既に食べていらっしゃいます。偶々座ったテーブルで、ひとこと隣の席の女性に話しかけたら、反対の隣の男性が「ミスミ」の株主懇親会について話し始めた。ドームホテルでやってたのに、今年は無くなっちゃったね、と。すると通りがかった別の女性が、それ、ミスミでしょ?と話に加わる。どうやらその懇親会というのは、知ってる人は皆知ってるものらしい。

しばらくすると、今来たばかりという風情の二人組が、いくつも荷物をぶら下げて同じテーブルに座った。どうやらこの周りの株主さんたちは、総会のおみやげハンターらしい。おみやげのもらえる総会やご飯の食べられる総会を選んで回っているようだ。食事のテーブルを囲んで、情報交換が始まる。懇親会もおみやげもあってもいいんだけれど、こういう行き過ぎ現象が起きるのは、どうしようもないのかなあ。

少々憂鬱な気分にはなったけれど、食事の後は展示会場を見て回る。展示を見ながら、思いつくままに質問するのは面白い。素敵なホテルやお食事に目を奪われがちだけれど、地道に事業説明に手間をかけている、真面目な株主総会です。それだけに、おみやげハンターと懇親会のハシゴ専門の皆さんにばかり有名になってしまうのが、ちょっと残念です。

2013年の総会メモ
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6月23日 カカクコムの株主総会 きわめてあっさり [株主総会]

ここの総会は初めて。事業内容についても常識のレベルで知っているだけで、特に詳しく調べたことはない。業績は、売り上げも利益も15%前後のペースでちゃんと伸びている。営業利益率が47%とか、RoEが40%とか、とにかく利益率と名のつくものはやたらと高くて、PERやPBRが平均よりずっと高いのは、まあ仕方ないかな、といったところ。

中身を見ると、所謂「価格.com」よりも、今は「食べログ」が引っ張っている。価格.comが大活躍したデジタル家電市場も、商品がとりあえず出尽くしてしまった感があって、このサービスは利用者数が減少していたりする。売り上げは伸びているけれど、こうして眺めてみると、案外と成熟したイメージだ。

さて、株主総会は極めてあっさりとしたものだった。事業報告から総会の議案まで、議長が一気にプレゼンテーション。株主からの初めの質問は、今後の成長分野について。食べログの伸びしろ、電力・ガスの自由化、旅行不動産関連、等々。既存の事業プラスα、というかんじ。質問ひとつで終わってしまいそうになったので、せっかく来たのに勿体ないとばかりに、バランスシートにたくさんあるキャッシュをどのように使いますか、と聞いてみた。

この会社のバランスシートというのは、超保守的で負債も少なく、年間410億の売り上げに対してキャッシュが280億。先に案外成熟と書いたが、やはり成長企業という印象があるので、高い成長を目指して何かに投資するのかな、と。

回答は、この280億から税金を払って、配当を払って、さらに自社株買いをすると、残りが売上の6ヶ月分くらいになってちょうどいい、とのこと。そうでした、自社株買い発表していたのでした。買収に用立てることがあるにしても、せいぜい数億ぐらい。今後もキャッシュが余ったら、適宜自社株買いするそうです。やはり結構成熟企業っぽい。

社長金融出身のせいか、とても慣れたプレゼンといった印象。質問に対する答えも、過不足なくよどみなく、さらさらと最後まで流れた株主総会、約40分で終了でした。

それほど高成長を織り込んだバリュエーションでもないし、投資対象としてはまあいいんだけれど、個人的に「食べログ」は、実はあまり好きじゃない。レーティングもあまり信用してないし、ぐるなびの画面の方が見やすい。それが問題。何しろ食べログが業績の牽引役ですからね。

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6月20日 今年は少し残念だったバンダイナムコ [株主総会]

ほぼ毎年出席しているバンダイナムコ。そのせいか気が緩んで、メモ用のノートを忘れて出かけてしまった。
毎年同じことを書いているけれど、ここの株主総会はとてもいいと思う。多くの株主が発言し、それらを聴いていると、皆さんこの会社のファンです、という気持ちが強く表れている。出席者も比較的若い層が多く、「現役」感がある。
また特に気に入っているのは、取締役候補者一人ひとりが、採決の前に抱負を述べることだ。最近は招集通知の中に、各候補者がメッセージを載せている会社もあって、もちろんそれも良いと思うけれど、こうして大勢の株主の前で話すと、言ったからにはやらねばならぬ、という感じがしてさらに良い。考えてみれば、自分を承認してくれ、という場なのだから、このくらい当然のような気もする。

と、ここまでは例年通りだが、今年は残念ながら、少々印象が悪かった。温かい株主ばかりなのは良いのだが、どこか少し行き過ぎているような。

2015年度の業績は、売上は伸びているが、営業利益で12%ほどの減益だ。そのほとんどは「ネットワークエンターテインメント事業」というセグメントから来ている。ここにはゲームソフトと業務用のゲーム機器、ゲームセンターなどの運営が含まれている。事業報告を読むと、ゲームソフトはよく売れたが、業務用の機器が苦戦した、と書いてある。これだけ読むと、悪かったのは業務用機器だけであった、という理解になるが、機器の売り上げは部門の2割程度に過ぎないし、普通に考えれば機器の利益率がソフトウェアよりずっと高いとも思えない。それなのに部門が2割近くも減益になっているのだから、ソフトウェアの利益率が落ちたと考えるのが自然ではないか。この部門が大きく減益となった理由をもう少し説明してほしい。

…と私は質問したのだが、「ソフトウェアはよく売れた。悪かったのは業務用機器であった。」というのが回答。これでは書面に書いてあることと同じ。全く答えになっていない。ソフトウェアの利益率が落ちたのではないか、と聞いたのだ。質問を聞いていなかったのか、何かを隠しているのか、個人投資家だと思って馬鹿にしているのか。

悪意があったにしても無かったにしても、株主がフレンドリーすぎて、緊張感が無くなっているのではないか。そもそも二桁の減益になっているというのに、私以外の誰も業績について質問しないというのもどうかと思う。多くの株主が発言するが、誰もかれも個々の製品やサービスについて、こうしたらいいとか、こうしてほしいとか、そんな内容ばかり。以前はこれほど偏ってはいなかったように思うが…。

出かけてきた私も気が緩んでいたが、会社も少々緩んでいるようだ。減益の場合は、より丁寧に説明しなくちゃいけない。業績が悪化した時に、ガバナンスの真価が問われる。


2015年の総会メモ
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6月17日 総会シーズンのスタートはインテージから [株主総会]

あまり知名度のある会社じゃないけれど、四季報によれば「市場調査分野で国内首位」。日常私たちがほうぼうで書き込んでいるアンケート、ああいうものを実施してデータを集めて分析するとか、色々な製品の市場規模やマーケットシェアを調査するとか、そういったことを通してマーケティング支援・コンサルティングをするのがお仕事です。

ここの株主総会に出席するのは確か2回目で、前回はもう10年以上も前。その時の会場は広めの会議室といった印象だったけれど、今はもう素敵なホールで、会社がちゃんと成長している様子を感じます。総会の出席者も増え、入りきらない出席者には第2会場が用意されていたらしい。早めに来てよかった。

総会での事業報告は、抽象的で、はっきり言ってよく分からない。リノベーションにイノベーション、そこにIoTでAIが来て、グループ・ヴィジョンの「知る、つなぐ、未来を拓く」の下、豊かな社会を云々…。元々ここのビジネスの内容に深い理解があるわけではないので、なんとなく聞こえの良い単語の羅列に幻惑されてしまいます。こういう時って、質問のとっかかりも無くて困るんですよね。どうやって聞けば、この会社の状況をうまく理解できるかな、と。

質問タイムが始まって思い悩んでいると、隣の席の女性が質問に立たれました。ダイバーシティを重視している点が良いですね、せっかくですから壇上にいらっしゃる二人の女性取締役に、それぞれの立場からのご意見を伺いたい、との内容。只者ではない雰囲気です。総会後の懇親会で判明するのですが、彼女は重要顧客らしき某消費財メーカーの方でした。

どうにか私も質問をひねり出し、その後の懇親会の場でも色々と質問することが出来、必要なことは理解できたつもりです。売り上げの3分の2は消費関連、あまり成長しないけどシェアが高くてそこそこ安定、売上の2割ぐらいはヘルスケア関連で、成長性もあって利益率も高い。残り1割強は新しい事業で頼りになるかどうかはよくわからない、という感じでしょうか。話題のAIやビッグデータなどは、新規事業というよりは既存のビジネスの強化に貢献しそうです。

社長さんは、プレゼンの始まったころは少々噛んでる感じでぎこちなさもありましたが、AIの話をする頃には調子も出て、何だか嬉しそうにお話なさってました。AIの研究にはご自身関わっていたこともあってお詳しいのだとか。後の懇親会の席では、周りから、AIの話を始めちゃってヤバいと思いましたと冗談を言われ、あのくらいでやめといたんだよ、とまんざらでもなさそう。最新の技術に明るいというのは、結構なことですね。

ところで懇親会ですが、ビュッフェ形式でしっかりしたお食事が供されるので、明らかにこれが目的の出席者がたくさんいらっしゃるわけです。乾杯の後は一斉にテーブルへ。私なんぞは気後れして、とても近づくことなんぞできません…。お陰さまでその間は、取締役の皆さんも暇そうにしておいでなので、質問し放題となります。

女性取締役のおひとりとお話していましたら、近くに立っていらした男性が、実は自分は2代前の社長である、という話を始めました。女性の雇用に関する弁舌をひとしきり、その女性幹部の方が某食品メーカーにいらっしゃる時に目を付けたのは自分であったと。上場の功績もあった功労者であれば、取り巻きを連れて偉そうにしていてもおかしくはないけれど、ふらりと現れた一般の株主の風情だ。そんなところも潔くて好感が持てます。

総会は特に印象に残ることは無かったけれど、懇親会は総じて好印象でした。多くの話が聞けました。こうした懇親会も、あまりに総会出席者が多くなってしまうと、続けられないかもしれません。株主総会のおみやげを廃止したり、懇談の場を質素にしたりするのは最近の傾向ですからね。大規模に食事を供する、という総会は少ないと思います。会社が大きくなる前に楽しんでおかないと。


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5月25日 サマンサタバサの株主総会 ~お洒落な会社の古色蒼然~ [株主総会]

私はファッションには全然詳しくないけれど、世界に出ていく日本のファッション・ブランドとして頑張ってほしい、という軽い気持ちで保有している。

この会社の総会に出るのは7年ぶりだが、多分問題点は全く同じでDeja-vuな感じ。アパレル事業、やるべきなの?ということ。せっかくバッグでいいビジネスをしているのに、バッグで上がった利益をアパレルに注ぎ込んでいる。ちょっと飛躍だけど、オリンパスのイメージ。内視鏡で上がった利益をカメラに注ぎ込み続けていたでしょう。

財務諸表で見ても、単体の経常利益のところまでは、悪くないね、という感じなのに、アパレルの影響が反映されるとがっかりする。7年前に出席した時は、アパレル進出直後で、その時も何だか色々と特別損失を出していたと思う。進出以降の経緯を質問したら、その後利益が出るようになって、悪化したのは2年前からだという。去年は凄く厳しくなったとのことで、構造改革だののれん償却だので11億円も落としている。

アパレルの売り上げは83億ほどでグループ全体のもう2割近くになっているけれど、続けなくちゃいけない事業なんでしょうか。やめる気はさらさらない、という感じだったけれど、ファッション業界の人はアパレルやらなきゃ本物じゃない、みたいな感覚なんでしょうか。確かにマーケットは各段に広いのでしょうけど、とても勝算があるようにも見えない。なんだか社長の「夢」に付き合わされてる感じがしないでもない。

今回の株主総会、Q&Aに入ってから、経営陣が回答するたびに拍手が湧くので、あれ?と思った。たいした答えでもないのに、いちいち拍手する。株主が熱心なファンだというならなら良いことなんだけれど、これが続くのはあまりにもあからさま。これってもしや、昔ながらの伝統芸的株主総会? 拍手しているのは現役社員株主?

…と思っていたら、まさに図星の株主質問が出た。その方は昨年も出席なさっていたそうで、その時はひとりの株主から審議打ち切りの動議が出され、株主質問が打ち切られたのだけれど、その動議を出した株主だけは、出席番号も名前も聞かれなかったのだという。あれは審議を打ち切るための打ち合せがあったとしか思えない、今年もそういう打ち合せがあるのでしょうか、という質問。もちろん、まさかそんな打ち合せがあるとは答えられないだろうし、昨年の不手際を詫びただけだったけれど、その結果、質問は打ち切られることなく、かなり長く続くことになった。

その後の質問でも、このちょっと異様な雰囲気をちくりとコメントする株主が何人かいて、ファッションブランドの会社にしては、会場のスタッフはボディガードみたいな人ばっかりですね、とか、回答に毎回拍手が起こるなんていう総会もあるんですね、とか。

実際どうなんだろう。7年前の株主総会は、こんなことはなかったと思う。想像の域を超えないけれど、その後、株主総会を取り仕切る部署にどこかの「ベテラン」を雇ったんじゃないんだろうか。新興の企業は内部にはそういう人材はいないだろうから。そのベテランの頭の中が苔蒸していて、総会屋が跋扈した時代の様式しか知らないんじゃないだろうか。せっかくエグザイルなんか使って宣伝しているような今どきの会社なのに、この古色蒼然ぶりは残念。でももし、本当に腕力による実力行使が必要なような怖~い会社だとしたら…そんな会社の株主はやっていたくないよね。


2009年の総会メモ
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5月24日 ローソンの株主総会 ~波風の無いことは悪いことじゃない~ [株主総会]

昔から一番利用しているコンビニはファミリーマート。ローソンは家の近くに無いせいで全く利用しないが、同業の中で圧倒的に配当利回りが良い。

2月決算の株主総会、今年はほんとうは、ガバナンスにの話題には事欠かない7-11の方が面白いだろうと思うのだが、残念ながら予定があって出席できない。ローソンはそれに比べると波風も無く、少々退屈な株主総会。退屈な株主総会自体は悪いことではない。ローソンの会長も自ら言う。7-11はカリスマ経営者が去った後のギャップが大変だろうし、ファミリーマートはユニーとの統合に多大なエネルギーを割かなくちゃいけない。この間にローソンは、徹底的に店舗のクオリティーを上げていくのだ、と。

特に変わった経営戦略もない。品揃え、効率化、ガバナンス、と必要なことは網羅されていて、模範的と言えば模範的。玉塚会長をはじめ経営陣は比較的若く、エネルギッシュな印象はある。会長自身も、会長と言ってもほかの多くの大企業と違って若いので、と言ったくだりは少々口が滑ったのかもしれないが、要は自分で現場を走り回る現場主義で行く、とのこと。「超・ウルトラ・アクティブ・現場密着」な会長とCEO、なんて表現も出た。

株主からの質問も、特に批判的なものはない。株主総会の記念品に多少文句を言った株主がいたけれど、経営陣にエールを送るような気分が最後まで続いた。30年来ローソンを経営している、という株主は、せっかく株主総会に来ることが出来たので、決意表明を聴かせてほしいという。そこでまた延々と模範解答のような決意表明。

私も、事業報告の捕捉説明をしてもらおうと思って質問。総収入が17%も伸びているのに利益は全然伸びてないのでね。この背景は、フランチャイズの契約形態を、新しいものにどんどん切り替えているから、とのこと。新しいパッケージは、廃棄ロスや電気代など本部の負担が多くなる一方、本部の受け取るチャージも多くなる。切り替え後は、負担の増加が先に現れるので、これは事前の想定通り、との説明だった。

最後に発言した株主さんは、方々の総会に出ているベテラン株主とのことだったが、会長が前面に出てしゃべるスタイルは良い、とまずは褒めて、結構いい質問をなさった。一つ目はROEとROAについてで、こちらはどうということはないんだけれど、二つ目の質問、「対処すべき課題」という項目が事業報告にあるけれど、去年書かれていたことが何であって、その成果や進捗がどうであったかも報告すべきではないか、と。確かに今、どの総会でも「対処すべき課題」というのはスタンダードになっているが、通り一遍の作文、という感じがしないでもない。それから、社外取締役として前に座っている大学教授のコメントを聴きたいとの要望も。そりゃそうだ、せっかくこの場にいるのだから良い考えだ、と私も思った。

ところが、これらについての回答は、残念ながら全く期待外れ。会長が一人で、わりといい加減に答えた、という印象が残った。この前の楽天の株主総会では、アメリカから来ていた取締役が、質問に答えてコメントしたんだけどね。

株主総会のおみやげは、成城石井の商品券。前述のとおり、不満を述べている株主さんもあったけれど、成城石井でよく買い物をする私としては、大いに有り難い。うちは、コーヒーはいつも成城石井です。
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ブログを新しくしました(過去のブログへはこちらから)

ブログを始めてもうずいぶん経ちますが、そもそもは子育て日記だったのです。
その息子も中学生になり、反抗期まっただ中。 子育て日記を書くことも、もう無くなりました。
ここ数年、ブログの中身は株主総会レポートのみ。

それならば、とタイトルから株式投資関連に絞ろうと思い立ち、ブログを新しくすることにしました。
とりあえず、今年5月の株主総会レポートから始めます。

それ以前のレポートは、従来のブログ(lulu 欲ばりで無欲な生活)に載せております。


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