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夏休み気分。投資環境が悪くても・・・ [株式投資]

朝起きたらニューヨークダウが800ドル下げたというので、どれどれと眺めてみましたが、一日の下げ幅としては大きいものの、指数の水準がそんなに下がったという感じもしません。日経平均も、まだ2万円台にあります。それでも何かそろそろ買ってみようか、という気分になっているところです。振り返ってみると、8月はそういうことが多いような気がします。

株価に季節性があるのかどうか、たとえあっても気にする必要もないのですが、秋が安くて春が高い、というぐらいの傾向は、やはり何となくあるようです。新入社員の頃、株価の季節性について初めて聞いた時は、単に「気分」の問題だな、と思ったものですが、アメリカの株式市場については、税金の申告・還付のサイクルで季節性が生じるという、そこそこ合理的な説明ができます。今や金融市場はグローバルですから、その影響を世界中が受けるということは、大いにあるでしょう。

ならば秋になってから買えばいいのに、何故なんでしょう。多分そういう年はいつも、かなり早くから弱気になっているのだと思います。安くなったら何か買おうと思っているのですね。そして8月はなんだかんだと言って、やはり時間的余裕があります。夏休みだったりお盆だったり。マーケットも何となく力なく見えたりするので、秋まで待つ必要もないかな、という気になるのだと思います。そこまで季節性を信用しているわけではありませんから。

そう、弱気の虫は今はまだ健在です。正直なところ、夏までにはもっと下がると思っていました。昨秋には中国からの受注が急激に悪化と伝わっていたし、その後も米中の貿易紛争が現実のものとなって表面化してきています。企業業績も「減益」の報道がどんどん増えています。景気のサイクルは自然現象のようなものですからそれほど気にすることもないのですが、やはり過去2、30年のようなわけにはいかないのだろうな、ということを、このブログにも書きました

世界中が何となく不機嫌な時代になり、融和的だったものが対立し、紛争がやたらと増えてきています。それらが経済的にどのくらいのインパクトを持つものなのか、多分今の金融市場は測り切れていないだろうと思います。構造的な変化を正確に予測することなど無理ですから。ただ、これまでの20年とはかなり違う姿になるだろうという予感はあります。

言うまでもありませんが、長期的な予想は難しいもの。誰もが当然だと思っているようなことが、案外全く外れるものです。そういう意味では、アメリカが何となく心配です。今も世界経済のリーダーたる企業がアメリカに集まっていますが、皆が大丈夫と思っているようなところがむしろ不安です。最近は日本の証券会社も、アメリカ株を盛んに勧めているように見えます。個人がグローバルに投資する時代、と言ってしまえばそれまでなのですが、PERが40倍や50倍の銘柄を営業担当者が推奨してくると、大丈夫かなあ、と不安になってしまうのです。

いつも書いていることですが、シナリオは一つではありません。今の私はつい悪い方を思い描いてしまいますが、たいして悪いことも起こらずに新たな成長トレンドに入ることだってもちろんあり得ます。日本などはあまりどこからも期待されていない経済ですが、案外悪くない、というシナリオだってあり得ます。多くの国が人の流れを制限しようとしているときに、日本だけは、労働力を外から受け入れようとしています。人手不足は深刻化していきますから、この傾向は早晩強まるだろうと思います。それを嫌う日本人が多いことは重々承知ですが、人口が増えることは、経済にとってプラス。きわめてシンプルな答えです。

さて、そんなことを考えながら色々な銘柄を眺めていますが、普段から人気のある銘柄は、やはりそんなに安くはありませんね。十分安くなっているものをせっせと探すとしましょう。

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配当と成長 [投資スタイル]

私は常日頃、「株式の銘柄を選択する際には配当を重視するのがおススメ」と言っているのですが、先日「それでは企業の『成長』をとらえることができないのでは?」という質問をいただきました。

確かに配当利回りの高い銘柄は、利益は出ているけれど成長性はないと思われているから高い配当利回りでとどまっている、と考えられます。それが合理的な株価というものです。ですからご質問は尤もなことです。これに対する答えはいくつか考えられます。

まず一つは、現在の株式市場では「成長性はない」と評価されているけれど、その評価が間違っているかもしれない、ということ。市場がいつも正しいわけではない、と考えるのが、そもそもアクティブ運用の発想です。それが見つかれば「割安だ」ということになるわけです。成長性が十分あれば、配当も増えていくでしょう。そうなれば投資は大成功ですね。

ただ、成長性を予想するのは難しいものです。それでも、売上や利益だけを見て予想するよりは、配当をしっかり出している会社に絞った方が、良い投資になる確率は高いと思います。そのうえで利益率やROEが高いもの、過去からのトレンドが上向いているものなどを探します。

配当利回りに加えて利益率もROEも比較的高く、且つ業績が右肩上がりなんて、そんな都合のいい銘柄なんか見つからないと思われるかもしれませんが、少なくとも日本の株式市場には案外転がっています。理由は一つではないでしょうが、日本株の投資家が、配当を重視しないという過去の高度成長期の伝統を、未だに守っている(?)ということが大きいのではないかと思います。

高度成長期は、それが合理的だったのです。売上がどんどん伸びたので、配当を出すより事業に投資するべきでしたし、株主は配当がもらえなくても、株価の上昇で十分に報われました。今や時代はすっかり変わったというのに、株式投資に対する関心が高まらないために合理的な投資態度が浸透せず、惰性のまま配当軽視が続いているように見えます。

別の答えとしては、「成長性」をもっと広い意味で捉えて、あまり欲張るのはよしましょう、という考え方。欲張らなくても、配当がとりあえず減らなそうな会社であればOK。毎期利益を上げて配当を払い続けている会社であれば、投資は十分成功です。その場合、株主の持ち分である純資産は、成長し続けているはずですから。

最後に、配当利回りの低い会社でも、別に買って構わない、という当たり前の答え。本当に成長する会社は、上述した高度成長期の日本企業のようなもので、配当が低くても買うべきなのです。成長を逃したくなければ、本当に成長すると思う会社があるならば、株価が割安でなくてもいいのです。しかし、これも繰り返しますが、成長性を見極めるのは難しいということをお忘れなく。

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弁舌滑らかな社長のトーク ~ セコムの株主総会 [株主総会]

セコムの株主総会に出るのは2回目。記録によると前回は2010年です。その時のブログを見ると、最高顧問の飯田さん、さすが創業者は違う、という感想が書かれてますが、今年は残念ながら体調不良で欠席。ご高齢ですからね、仕方ありません。

社長はとてもよくお話になるんです。語り口も柔らかいし滑舌もよろしいんですが、たくさんしゃべる割に、印象に残る話がないんです。漠然とした話と妙に細かい話が一緒くたになって、耳障りは良いのだけれど、メモしようと思うようなポイントがない。何か知られたくないことがあってごまかしているような印象を受けます。そういうつもりはないんでしょうけれど。

質疑の最初、セグメント別の収益動向、特に原価率が上がって収益性の落ちたセグメントについて、という質問が出た時の回答は、色んなセグメントがありますけど、向いてる方向は全社同じだから、全体としての利益率を重視してます、って、やはり耳障りの良い言い方なんですけど、何も答えてない。投資はどこにどれくらどれくらい実施したかとの質問にも、たくさんしゃべって答えているのに、中身としては「人材とシステム」と言ってるだけ。

私は、敢えてセグメントの質問をいたします、とわざわざお断りしてから、BPO・ICT事業について聞きました。このセグメント、売上が32%も伸びていますから、この調子だと、もうすぐセキュリティーサービスに次ぐ規模になってしまいます。どうしてこんなに伸びているのか、知りたいのは当然ですよね。

この事業は、情報セキュリティー事業、データセンター事業、そしてコンタクトセンター事業、ということでどれも買収して加わった事業なのでしょう。各事業ともアウトソーシングの受託という形が多いようです。需要が非常に伸びていて、過年度の伸びも特殊要因があるわけではないとの回答でした。

質疑応答もかなり進んだ頃、株主から良い指摘がなされていました。全部自分でしゃべらないで、適宜回答を振ってほしい、ほかの取締役の話も聴きたいから、と。ただその意見の真意も伝わったのかどうか。社長からその後指名があって2名演台に立ちましたが、どちらも執行役でした。スピーチは良かったのですが、株主総会の審議の対象は取締役候補なんですよね。

取締役に女性がいませんが、という最近は定番の質問。昨年も出たのだそうです。私の9年前のメモにも、女性管理職の数が質問にあった、とありますね。セコムというと、企業イメージは割とソフトな感じですが、考えてみれば、自衛隊出身だったりする屈強な警備員が屋台骨なわけで、社風はマッチョなのかもしれません。女性役員の誕生はまだ先でしょうか…。

因みに総会みやげ、ありました。カタログギフト「セコムの食」とありますから、食品の通販事業もやってたんですね。自社製品のサンプル配布と考えてよいでしょう。おいしそうなもの、色々ありますね。焼き肉用のラム肉頂きます。

どうでもいいことではありますが、会場までの道案内にダメ出ししておきます。徒歩5分の駅から歩きましたが、駅の出口、左に出てからまた左に道を入るのですが、曲がり角に立ってなくちゃ、意味がありませんよね。会場のビルの入り口も、看板が出ているわけでもなく、矢印持って立ってるだけじゃビルを通り過ぎちゃうよ、と案内係の若者に苦言を呈してしまいました。つまんない役目でも、ちゃんと頭使って働いてください。

2010年の株主総会

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今年も出席、定点観測のバンダイナムコ [株主総会]

昨日の月曜日は定点観測。ほぼ毎年のように出席しているバンダイナムコの総会です。ひどい雨にもかかわらず、今年も盛況。私としては、日ごろ株主総会の話題が出ると、よくここの総会の話をするので、直近の状況もできるだけアップデートしておきたいのです。

Q&Aではいつも通り、オタクな質問が続きます。業績が良かったせいもあるのか、とにかく最初から個別イベントの案件。スーパーアリーナでの謎解きイベントとかアイドルマスターのドームライブとかラブライブサンシャインとか、どんなイベントなのか想像がついて行けません。いつものことですが。(笑)

投資家的視点で意味のありそうな質問としては、IP戦略(IP=知的財産、要はキャラクターのこと)における多様化や新規開発について聞きたい、とか、VR(バーチャル・リアリティ)関連事業の今後の展開は?とか、1時間近くの間にそれほど多くはありません。そんな中で私としては、前期の業績について極めて基本的な説明が欠けていると思い、質問を試みていましたら、「あと2問です」との宣言直後、ご指名いただきました。

最大のセグメントであるネットワーク・エンターテインメント(簡単に言えば家庭用中心のゲームソフトのことです)で増収減益になっている理由。事業報告には、何も書いてないのです。4%増収で5%減益、という数字を見れば、どうしてかな?と思うのが当然でしょう。こういう当たり前の疑問に答えないのってよくないと思うんですよ。よくないことは隠したいのか、という印象を受けます。何年か前もあったんです。記録によると3年前ですね。やはりその時も私は、減益要因を真摯に説明しない態度に不満を表明しています。

今回は明快な回答があってすっきりはしましたが、だったら事業報告に書いてよね、とは思います。減益の理由は、米国での家庭用ゲーム機の売り上げ認識基準が変わった影響。それがなければ利益は横ばいだったとの説明でした。

前後しましたが、「あと2問」の宣言は、ちょうど1時間過ぎたあたりでした。これは改善点。株主の皆さんの質問や意見、バンダイナムコ愛にあふれていて素敵なんですが、細かいオタク的な質問が延々と続くのはちょっと辟易、と思っていたので。今年は「残りの質問は総会後の展示スペースでお答えします」ということで切り上げてくれて、正直ほっとしました。

各取締役候補のひと言スピーチも例年通り。新規の社外候補に日揮の元社長、で、なぜ日揮?という質問とか、社外取締役は皆さん持ち株ゼロで株主視点、っておかしいんじゃないかとか、女性の取締役が少なすぎる、とか、活発な質疑が続きます。

議案の採決後、退任する取締役のスピーチが、ピリッと最後を〆ました。

ガンダム40周年、とのことで、おみやげがガンプラかも、と思ってきた株主もいらしたようですが、おみやげ地味化の時流には逆らえず、クリアファイルとメモパッドという、でも私にとってはガンプラより遥かに役に立つ品でした。

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過去の株主総会 2018年  2017年   2016年
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充実の2時間~ORIXの株主総会~ [株主総会]

昨日金曜日はORIXの株主総会。

実は、過去に出席した中で、最低だと思った株主総会の一つがORIXだったのです。あの有名な、前経営者の時代です。いつだったか記録を調べてみたら、2008年でした。その時はパレスだったか帝国だったか都心部のホテルで、招集通知通りに事業報告を通読した後、質問ありませんか、と一言聞いて、ほとんど待つ間もなく、ありませんね、で終わったのです。えっ、もう終わり? と思いましたね。個人投資家なんかどうせ分かってないんだから、お菓子の包でも持たせてやれば満足して帰るだろう、みたいな印象で、実際立派な洋菓子をもらって帰りました。

さすがにあんなひどいのは今どきないだろうとは思いつつ、それほど期待せずに出向いたのですが、行ってよかったと思える総会でした。セグメント別の事業説明も簡潔ながら比較的分かりやすかったし、多岐にわたる事業構造ながら、何を重視して経営しているのか、しっかり述べていたように思います。

基盤強化や成長のために投資したいから、利益配分は内部留保重視、とはっきり言っているのもいいですね。現在の配当性向30%は上限という感じでしょうか。一般に、特に根拠もなく30%程度としている会社が多いけれど、財務強化したいとか投資したいとか、言えばいいんですよ。で、どちらでもないならもっと配当すべし、でしょう。

自分たちが「分かりにくい」と思われている、という問題意識も持っているようで、「オリックスって何の会社?」というストレートなCMをテレビで流しているとのこと。見た覚え、なくはないけど・・・と思ってYouTubeで検索してみたら、川栄李奈が会社のプレゼンよろしく様々な事業の説明をする、という動画が何本も出てきた。確かに問題点、分かってるみたいですね。株主質問の最後にも、株式市場での評価が低いのは、コングロマリット・ディスカウントだと思うから、もっとIR頑張って、という意見がありました。

さて、Q&Aで良かったもの、面白かったものを挙げてみます。一人目の株主は、投資効率に関する質問でした。日本語ペラペラの外国人株主で、如何にも外資系金融で働いてました、というノリ。個別の案件についてかなり知識があるようで、要は過大投資なんじゃないのか、このところ買収した大きな案件が、それほど投資効率上がってないんじゃないのか、ということでしょう。

個別のことはよく知りませんが、会社の目標とするROE11%以上というのは実際、特に高いわけではありません。将来性に期待して新しい事業にあれこれ投資していれば、どうしても足引っ張られますよね。だから将来性もないのに過大投資するようなことだけはしないでいただきたい、と思うわけです。

そこで私は、リテールの銀行業について話してください、という質問をしました。リテール部門というのはかなり売上比率が高く、主な事業が保険の販売と銀行業なのですが、銀行っていいビジネスなんでしょうか。将来性あるんでしょうか。・・・回答は、まず他の銀行との違いから。ネット経由で必要な額だけ預金で調達するから預貸率が高い。ただRoA3%という目標に対し、実態が1%弱で、普通にしていては2%なんか届かない。手数料ビジネスをどこまで増やせるか・・・。

要するに、投資効率悪いことは問題だと思っていて、このままの状態を続けてはいけない、というお答えでした。RoAがいつまでも上がらなかったら、事業再編の対象になるのかも。この「手数料ビジネス」に関してですが、総会の後のロビーで、銀行の「資産運用サービス」のパンフレットが置いてあったので、販売している投信のラインナップを眺めてみました。すると系列外から選んでいる国内株の2本が、いいファンドなんですよね。詳細は省きますが、とても好印象。だからと言って簡単にRoAが上がるというほど甘くはないんでしょうが、頑張っていただきたいです。

あと、いい質問だと思ったものを順不同に列挙しますと、
 大京の子会社化は本当に正しかったのか。
 中国関連のビジネスはどのくらいあるのか。米中摩擦の影響は?
 株価が安すぎると思うが、対策としての自社株買いは考えないのか。
 カーシェア事業は今は赤字と思うが、今後の展望は?
 社外取締役のスピーチを聞きたい。(辻山栄子さんと竹中平蔵さんをご指名)
 取締役の信条・モットーを聞きたい。
 総会を、ネットでつないで大阪や他の地方でも開催するなどのアイデアは如何?
 コンセッション事業について、災害による損失はないのか。
 ガバナンスについて、CEOの解任基準は?
 オリックス銀行を上場させればよいのではないか。
 投資効率が7・8年前より大幅に下がっていることについてどう考えるのか。

回答全部はここに書きませんが、取締役候補者のスピーチはいいですね。わざわざ来たかいがあったという気分になります。ご指名通りの社外候補者のお二人と、社長御指名で候補者2名、快諾してお話し下さいました。

大京に対する心配も、株主ならばごもっとも。お気持ちわかります、という感じの話しぶりで、一応納得しました。投資効率については、確かに数字は落ちているけど、以前6倍くらいあった負債/資本比率が1.6倍まで下がっているんだから、それを考えたら投資効率が落ちているとは思わない、との答え。難しいところでしょうけど、理解しました。

カーシェアに対する考え方。今は赤字で気分悪いけど、レンタカー事業の一部として見ているから十分損を吸収できている。そのうちこちらが主になるかもしれない、との回答。何ごとも所有から使用へ、という時代です。こういうことにはやはり投資しておかなくては。

オリックス球団への支出を30億程度から倍増させて、もっと強くしてほしい。最下位では企業イメージにとってもよくない。・・・というご意見はご愛敬。株主総会までは3位ぐらいで踏ん張ってほしかったんだけどねー、と社長。お金を出さなきゃ強くならないことはわかるけど、出したら強くなるのかどうかよく分からない、とのお答えでした。

総会後のロビーでの展示、銀行については先述しましたが、不動産事業カーシェアについても、面白いお話が聞けました。11年前のブログのタイトルは「対話のない総会」でしたが、今年は全く別世界、中身の濃い2時間でした。



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メイテック~本社は名古屋でも総会は東京 [株主総会]

今週は木曜日、メイテックの総会に出席。名古屋の会社なのに東京で総会って、珍しいです。本社機能は1996年から東京に移っているので、総会も東京にしているのだとか。午後2時なのは、他社とかぶらなくてありがたいですね。総会のために名古屋から来るスタッフが、日帰りできるようにしているのかもしれません。

まあそんなことはどうでも良いのですが、初めて出席する株主総会、業績は堅調、財務や経営の指標を見ても優秀な会社なので、割と楽しみにしておりました。ただ、結論を先に言ってしまうと、特に面白いこともない総会でしたね。このくらいの規模の会社は、こんなものなのかな。

事業報告は過不足なく、主要な指標は10年以上のデータをグラフにして配られています。エンジニアの数は順調に増えているし、仕事の単価は上がってます。株主還元の方針も明快に示されているし、取り立てて不満を述べるほどのこともありません。かといってわざわざ足を運んで良かった、と思えるほどの話もないのですね。

業績が良いからと言っても、気になることはあります。今後慢性化するであろう人手不足について、将来的にどうなると思っているのか。働き方改革と言って労働時間を減らす努力も行われているわけですが、どう影響を受けているのか、今後の展望はどうなのか。どんな技術分野に力を入れてるとか、どんな需要が伸びそうだとか、そんな話も本当は聞けるといいんですけれどね。

出席者が少なくて質問もあまり出ない。拍手も湧かない。要するに盛り上がらないのです。質問に対する回答も、一生懸命答えて下さる割には、印象に残らないし。投資家が何を聞きたいと思っているのか、今一つ通じていないということなのでしょうか。労働時間が減っている件について質問したんですが、根掘り葉掘り質問しようという気にもならず、それ以上の質問はしませんでした。

決議事項の採決、拍手しかけたら、周りに拍手する人が居なくて戸惑いました。社員株主みたいな出席者の低い声が「異議なーし」。粛々と議事が進行して閉会となりました。新卒採用の資料と社内報のサンプルが置いてあったので、あるものは全種類もらって帰りました。社内報、なかなか立派です。

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減配銘柄のレビュー [株式の個別銘柄]

ここしばらくで目立った減配の事例と言えば日産が思い浮かびますが、それ以上にひどかったのはローソンでした。常日頃、配当が増えるか減るかが一番の関心事であるべきだ、と申し上げていますので、この2件だけは振り返っておきましょう。

日産は昨年中に押し目買いをしていますが、この時の予想配当利回りは6.8%でした。この利回りの高さは、サステイナブルではありません。持続不可能。それはどういうことかと言えば、配当が減るか株価が上がるかしかないわけです。

買いの判断を振り返ってみると、あの時点から配当が半減すれば、6.8%だったものが3.4%になる。それだとちょっと低いけれど、減配幅がそこまでいかない可能性もあるだろうし、もし減配を免れれば超ラッキー、ということだったわけです。その後の経緯は特に良いこともなく、減配を免れることはできませんでした。結果、3割の減配。利回りは6.8%だったものが4.8%に収まりました。買値に対して、という意味です。

先々減配が続くようならば、予想外の悪化ということになるのでしょうが、とりあえずここまではよしとしましょう。日産を巡っては、新たなアライアンスの可能性も浮上してきたりして、業績など予想するだけ無駄に思えます。株価には特段楽観的な見通しも織り込まれていないようですから、当面放っておきましょう。

問題のローソンですが、こちらの減配は業績の悪化によるものというより、配当方針の変更です。これまでは気前よく、特に直近2期は利益のほとんどを配当に回してくれていたのですが、これを「150円を下限に、連結配当性向50%を基本方針」とすることにしたんだそうです。これをうけて、一株の配当は255円だったものが150円に減ると言っています。

配当方針を変えた理由は公表されていませんが、資金が必要になったということですから、思い当たるのは新しく始めた銀行業ですね。バランスシートを見ても、負債が大きく増えているのはそのためでしょう。そう考えると、全く予想できなかったわけでもありません。残念。

配当性向が高すぎると、潜在的には減配になりやすいわけですが、配当方針がこのように決まってしまったので、業績が回復しても、以前のような高い配当はなかなか望めなくなってしまいました。株価もそれなりに下がりましたが、配当利回りは3%に届きません。それでも低くはありませんが、新たに始めた銀行業が、株主に貢献してくれるのはいつになるのでしょうね。


ローソン銀行開業
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景気対策って必要? [市場と経済]

雑感の連投です。

昨日は「雇用」が変革の原動力になるんじゃないかと書きましたが、変革、というか、根っから考え方変えた方が良いんじゃないかと思っているものに、景気対策、というのがあります。景気が悪くなると、金利を下げたり公共事業を起こしたりして、経済にお金が回るように仕向けます。お金が回ったところに経済活動が起き、そこでまた価値が生み出されて豊かさが回復する、ということになるわけです。政策はきっかけを与えたり資金的にバックアップしたりする、それによって「ビジネスを援ける」のが景気対策です。

ビジネスは資本主義のルールで回っています。だから景気対策も、基本的に資本主義のルールに則っています。この資本主義というものの性格についてここ何十年の経験から分かったことは、放っておくと際限なく格差が広がる、ということではなかったかと思うのです。ちょっと前のピケティ・ブームはそういうことだったでしょう?

それは景気対策を打つに際しても同じではないでしょうか。金融を緩めれば弱い経済主体も助かりますが、それ以上に強いものがメリットを享受している可能性は高いと思います。特に過去20余年の日本をみれば、金利が低くても安全なところへより多くのお金が流れていたとしても、驚くにはあたりません。これを繰り返していれば、強いものがより強くなるでしょう。

また景気対策というものは、景気の下振れをなくそうというのが基本の発想でしょうが、そうするとじり貧のビジネスでも、じっと我慢していると乗り切れてしまうことになります。稼働しない資産でも、稼働しないまま生き延びてしまいます。バブルの教訓と言えば聞こえはいいけれど、資産の価格が下がることに対する警戒感があまりにも強ければ、新規に参入するものは資産を手に入れるチャンスに巡り合えません。

景気が悪くなる時は悪くなるに任せ、資産を持つ経済主体が「もう耐えられない」と言って資産を手放す、という状態が起きる方がむしろ健全なのではないでしょうか。そうやって、「持てる者」から「持たざる新規参入者」へ資産が渡っていくことが、経済を成長させるのではないでしょうか。

政策の出番はビジネスの後ろ盾ではなく、景気の悪化で零れ落ちる弱者の救済に徹するのがよいように思います。景気対策というより福祉政策です。景気対策は要らぬ、などというと世間には必ず、家業が潰れて首を吊る人間が出てもいいのか、というような反応をする人がいます。でも、弱者は結局弱者です。そうであれば、直接困っているところに援助が届くようにして、格差ができるだけ広がらないようにした方が良いのではありませんか。

資本主義は優れたシステムですが、その弱点がはっきりしてきている以上、それを克服する努力をした方がよいと思うのです。ビジネスを援けるのは「産業政策」として、産業の将来性まで合わせて考慮しながらやればよいことです。

政治力学を考えれば、こんな主張が通るとはとても思えませんが、政策にかかわる人たちには、公的な資金を非効率にばらまいて経済格差を拡大することに貢献しているのかもしれない、という発想を少しでも持ってほしいと思う次第です。

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平成を振り返ってみる [市場と経済]

世の中こぞって「平成振り返りモード」なので、私もやってみようと思います。

私は昭和の末期に就職したので平成時代は社会人としてフルに経験しているわけですが、平成を簡潔に表現すれば「平和と停滞」でしょうか。大災害の類は少なくありませんでしたが、それによって社会が揺らいだ、それで社会がひっくり返った、ということは起きませんでした。

一方社会・経済が停滞したのも事実です。アベノミクス以降「女性活躍、云々」という文言が頻繁に聞かれるようになりましたけれども、これこそ停滞の象徴です。私はいわゆる総合職採用で就職しましたが、その直後に男女雇用均等法が制定され、社会全体も女性を採用しようという方向に向かっていました。ですから、昨今の「女性活躍~」には既視感を覚えます。30年かけて、まるで何も変わっていないかのようです。

昭和のバブルが崩壊して経済はじり貧になっていきましたけれども、いわゆる「ゆでガエル」の状態で、危機の進行を肌で感じることができませんでした。毎日平和に暮らしていると、変革しようという気運はなかなか生まれません。変革には大きなエネルギーが必要ですから、多くの賛同を得なければ動かないのです。何もしなくても平和なのに、どうして動かなくちゃいけないのか、という状態が続いたのが平成という時代だったと思います。

数字を見ても、経済が停滞していたことはよくわかります。名目GDPは1990年代の初めから2015年ごろまで、完全に横ばいです。経済統計ではよく「実質GDP」が使われますが、物価が下がっているせいで生活水準が上がった、などと喜んでいるわけには行きません。名目GDPが上がっていないということは、日本経済につけられた値段が上がっていないということと同じです。この間、株式市場がパッとしないのも当然ですね。

アベノミクス以降、名目値で見る経済は少し上を目指し始めたように見えます。株価指数も同様です。だからと言って、この先も上向いていると信じる理由は特にありません。日本人は日本の経済力に自信を失っているし、与えられた条件が成長を後押しするわけでもありません。平成が令和になったからと言って、平和な世情が覆されるわけではありませんが、経済や社会に変革を迫る要因があるとすれば、急激に進む労働力不足がその役割を果たすのではないかと思います。

「女性の活躍、云々」に話題を戻せば、30年前は景気が良かったわけで、雇用を増やしたいという経済的ニーズがあったからこそ、雇用機会均等法もそれなりに受け入れられたのでしょう。ですから、経済の停滞で雇用が余剰になってしまったことと、30年を経て同じような「女性活躍」推進を未だにやっていることとは、無関係ではないはずです。

今後絶対的な労働力の不足で、女性の、というだけでなく、雇用慣行が大きく変わっていく可能性はあると思います。当たり前のように語られる「終身雇用制」も、元をたどれば戦後の高度成長で、長期間働く安定した労働力を必要としたから定着した制度でした。同じ雇用慣行が、この先も続いていくのはむしろ不自然ではないでしょうか。不自然を続けているせいで、正規・非正規のような労働市場の歪みも深刻化するのです。
 
ただ、変革には多大なエネルギーを要します。それが上手く進むために必要なのは、成長する企業だと思っています。それが新しい、若い企業であれば、より良いですね。新しい会社が雇用の在り方も変えていく・・・そして雇用の変革がまた起業を増やす。そんな好循環に入れればいいのですが。

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特に荒れなかった臨時株主総会  [株主総会]

月曜日、日産の臨時株主総会、話題になっていたので混んでいるだろうとは予想していましたが、案の定、入れたのは第3会場でした。15分以上余裕見て会場入りしたんですけどね。インターネット中継をやったというから、招集通知に書いてくれていたら、わざわざ出かけなくてよかったかもしれません。ビデオを通した会場では拍手もないし、しんとしたものです。

総会は、ひと言でいえば平穏でした。現経営陣の責任を問う、と厳しい口調で質問した株主は、24名中私のメモによれば2名。その質問も、賛同の拍手が沸き起こったという状況からは程遠く、経営陣の回答も、おとなしく反省の弁を述べるのみで、怒号が飛び交う、なんてことは全くありませんでした。

でも、新聞社やテレビ局のシナリオは違ったのでしょうね。すべてのメディアをチェックしたわけではもちろんありませんが、2時間半近くにも及ぶ株主質問から各社がニュースに取り上げたのは、「経営陣は総退陣すべきではないか」「けじめをつけてほしい」という株主からの発言。繰り返しますが、2人だけだったんですよ、そういう言い方をしたのは。

中には古参の元社員らしき株主の、決議事項に大賛成、ゴーンは悪すぎる、西川さんよくやってくれました、という発言もあったのです。こちらに対しても支持の拍手が巻き起こったなどということはなく、やはり総会は、多くの関心を集めている割には平穏だったと言うしかないでしょう。この方はゴーン氏への悪口が延々と止まらず、聴いてるほうは思わず失笑。これに対する西川さんの回答は「敢えて何も申しません。大変ストレートなご意見ありがとうございました」。

これからの経営戦略、アライアンスの在り方、ガバナンスの立て直し等々、今後の日産を心配するきわめてまともな質問が多く、株主の皆さん、本当に真面目に参加してらっしゃいます。質問のクオリティーが高いのは、通常の総会に倣って株主質問を事前申し込み制にしたから、ということもあるかもしれません。先ほどの株主氏からは、質問の事前申し込み制も含めてゴーン流は全部やめろとのご意見でしたが、ゴーン流だからダメと言うのは暴論だとしても、質問を制限してしまうのは、会議の進め方という意味ではやはり議論の余地がありそうです。会議が紛糾するのを防ぐ意図がないとは言えないでしょうから。

メディアが協調したがっている「現経営陣の責任」の問題ですが、責任をとれ、退陣せよ、というのは理にかなっているようには見えます。でも今起きていることって所詮権力闘争じゃないの、と思えば、勝っているほうが留まっているのは当たり前じゃないかとも思えます。引責するほどの権力が無かったからこういう事態になったのだ、というのが現経営陣の立場でもありますからね。そう考えると、理にかなっているように見えてもあまり現実的ではない、といったところでしょうか。


帰り道、目が合わないようにしていたんですがテレビ局のマイクにつかまってしまいました。街頭インタビューというのはテレビ局のシナリオにあったコメントを探しているだけですから、私のコメントなど採用されるはずがありません。なにしろ開口一番「総会、全然荒れませんでした」でしたから。

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