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想定外をなくす [投資スタイル]

先日ある会合で、イスラエルという国家はリスクコントロールに長けている、という話を聴いていましたら、「彼らには『想定外』がないのです」という表現が出てきました。これ、個人の資産運用に生かせる考え方です。

想定外がない、というのは、あらゆる状況を想定内に入れてしまう、ということですね。私が株式投資のセミナーでお話する時には「シナリオはいくつあってもいい」という表現になっています。投資しようとする企業の業績を予想するのは難しいので、こうなるかもしれないし、ああなるかもしれない、とあり得るシナリオを色々想定しておくのがいい、というわけです。そしてシナリオはいくつあってもいい。結果がそのうちの一つであれば、想定内だったということになります。想定していれば、その結果に対処することもできる、だからリスクコントロールになるのです。

2月の初めごろのブログで、サンバイオの株式について書きました。ハイリスクな成長株です。「こういう銘柄は、ゼロになってしまう可能性まで想定して心の準備をしておけば、そう悪い投資ではないとも言えます。」と書いたのですが、これはとりもなおさず最悪のケースまで想定内にしてしまう、ということです。

最悪の場合を想定してもう一歩踏み込むと、この場合無くなっては困る資金で投資してはいけない、ということが分かります。退職金を丸ごとつぎ込んだら大変なことになります。しかし、たとえば温泉に遊びに行って高級旅館に泊まるために貯めていたお金であれば、もともと使ってしまえばなくなるはずのお金です。温泉旅行がハイリスクな成長株に化けても、それはちっとも構わないと思います。「買わなきゃ損、という投資家がいても不思議ではない」というのはそういうことなんですね。

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