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特に荒れなかった臨時株主総会  [株主総会]

月曜日、日産の臨時株主総会、話題になっていたので混んでいるだろうとは予想していましたが、案の定、入れたのは第3会場でした。15分以上余裕見て会場入りしたんですけどね。インターネット中継をやったというから、招集通知に書いてくれていたら、わざわざ出かけなくてよかったかもしれません。ビデオを通した会場では拍手もないし、しんとしたものです。

総会は、ひと言でいえば平穏でした。現経営陣の責任を問う、と厳しい口調で質問した株主は、24名中私のメモによれば2名。その質問も、賛同の拍手が沸き起こったという状況からは程遠く、経営陣の回答も、おとなしく反省の弁を述べるのみで、怒号が飛び交う、なんてことは全くありませんでした。

でも、新聞社やテレビ局のシナリオは違ったのでしょうね。すべてのメディアをチェックしたわけではもちろんありませんが、2時間半近くにも及ぶ株主質問から各社がニュースに取り上げたのは、「経営陣は総退陣すべきではないか」「けじめをつけてほしい」という株主からの発言。繰り返しますが、2人だけだったんですよ、そういう言い方をしたのは。

中には古参の元社員らしき株主の、決議事項に大賛成、ゴーンは悪すぎる、西川さんよくやってくれました、という発言もあったのです。こちらに対しても支持の拍手が巻き起こったなどということはなく、やはり総会は、多くの関心を集めている割には平穏だったと言うしかないでしょう。この方はゴーン氏への悪口が延々と止まらず、聴いてるほうは思わず失笑。これに対する西川さんの回答は「敢えて何も申しません。大変ストレートなご意見ありがとうございました」。

これからの経営戦略、アライアンスの在り方、ガバナンスの立て直し等々、今後の日産を心配するきわめてまともな質問が多く、株主の皆さん、本当に真面目に参加してらっしゃいます。質問のクオリティーが高いのは、通常の総会に倣って株主質問を事前申し込み制にしたから、ということもあるかもしれません。先ほどの株主氏からは、質問の事前申し込み制も含めてゴーン流は全部やめろとのご意見でしたが、ゴーン流だからダメと言うのは暴論だとしても、質問を制限してしまうのは、会議の進め方という意味ではやはり議論の余地がありそうです。会議が紛糾するのを防ぐ意図がないとは言えないでしょうから。

メディアが協調したがっている「現経営陣の責任」の問題ですが、責任をとれ、退陣せよ、というのは理にかなっているようには見えます。でも今起きていることって所詮権力闘争じゃないの、と思えば、勝っているほうが留まっているのは当たり前じゃないかとも思えます。引責するほどの権力が無かったからこういう事態になったのだ、というのが現経営陣の立場でもありますからね。そう考えると、理にかなっているように見えてもあまり現実的ではない、といったところでしょうか。


帰り道、目が合わないようにしていたんですがテレビ局のマイクにつかまってしまいました。街頭インタビューというのはテレビ局のシナリオにあったコメントを探しているだけですから、私のコメントなど採用されるはずがありません。なにしろ開口一番「総会、全然荒れませんでした」でしたから。

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