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三菱電機の株主総会 ~ 長年保有しているのに初の出席 [株主総会]

6月28日、今シーズンの株主総会集中日は、三菱電機を選びました。長年保有していて好きな銘柄なのに、総会に出るのは初めて。集中日にやっていることが多いのでしょうね。

開会の前に、総会の様子は撮影してメディアに公開されます、とひと言。ホームページで公開されるのでしょうか。こういうおことわりを聞くのはじめてです。総会を公開するという会社は今のところあまり聞きませんね。結構あるのでしょうか?

事業報告に続いて、社長から経営戦略についてのプレゼンテーション。経営戦略の中に「社会貢献」を組み込んでます、という話と、あとは普通に事業戦略。どんな技術に強いとかどんな分野に注力するとか。そして数値目標。少し特徴的なのは、知的財産活動に力を入れているという項目でしょうか。

株主質問の冒頭、4名の株主から寄せられた事前質問に回答。①職場環境・労働時間管理について。②女性の登用について。③防衛産業について。④製品に不具合があった場合の対応について。・・・それぞれ回答がありましたが、まあ通り一遍というか、特筆すべきことはありません。ただこれらの項目は、その後の株主質問でも繰り返されました。

特に労務関連の質問は何度も繰り返されました。いくつも訴訟を抱えているようで、個別案件に通じているらしい株主からの質問もありましたし、純粋に株主的観点から、労務管理をちゃんとやってもらわないと困る、企業価値を毀損する、という発言もありました。あまり注意を払っていませんでしたが、労務関連のトラブル、特に多いのでしょうか。

労務関係については、働き方改革ちゃんとやってます、パワハラについては内部通報制度あります、というぐらいのことで、特にユニークな方策があるとも思えません。昨今話題の「裁量労働制」の導入には否定的なようです。完全終身雇用・年功序列で人事が出来ていてこの状態を存続させたいのであれば、裁量労働制がしっくりこないのは当然でしょう。こういうところをみても、如何にも体質の古そうな会社です。

女性の登用については、新聞や雑誌の記事で見かけることもありますし、長年勤めている女性の友人もいるので、可もなく不可もないと思うのですが、株主総会をこうして聴いている限りは、先進的な雰囲気からは程遠いというのが正直なところ。女性の取締役は社外に1名のみです。大企業で年功序列から女性の取締役が出てくるにはまだかなり時間がかかる、とはこれまでも何度か書いていますが、この会社ではすでに事業所長級で4名、部長級で13名女性がいらっしゃるとのことですから、意外と早く誕生する可能性もありますね。

株価が低迷しているから不満だ、という株主がここでもいらっしゃいました。会場からは、不満なら売ればいい、という野次が。私なら逆に買えばいい、と思いますけどね。回答は、事業戦略を確実に実行して価値向上を図るのみ。情報開示やIRも頑張ります、ということでしたが、それでよいと思います。自社株買いや消却という予定は当面なく、配当で還元します、とのこと。投資したい案件がたくさんあるから、自社株買いで資金を減らしたくはないということです。

中期計画の収益力目標が低すぎるのではないか、という指摘もありました。2020年までに営業利益率8%がその目標です。昨年度は7.2%、傾向的には7%をはさんで横ばい状態、という感じでしょうか。確かに野心的な目標とは言い難いですね。RoEの目標も、現状より低い「10%以上を継続すること」ですから、現状にほぼ満足と言っているようにも聞こえます。

この会社の収益構造というのは、ファナックのやっているようなFA部門、この会社では産業メカトロニクスとなっていますね、ここで利益の半分以上を稼いでしまって、あとは収益性の低いその他の部門をどうコントロールするかってことなんでしょう。因みに産業メカトロニクス部門の利益率は13%、次いで売り上げの大きい重電システム部門はたったの4%です。FAの部門も、ファナックははるかに高い利益率を稼いでますから改善の余地はあるのでしょうけれどね。数字だけが目標ならば重電部門を小さくしてしまえばよいわけですが、それは企業として目指しているものが違うということだと思います。

さて、総会の進め方について、社長のリーダーシップを感じない、もっと社長が自分で答えてほしい、という株主がいらっしゃいました。一方で、露出度の高い社長がいいわけではない、という株主も。私はどちらかと言えば後者ですね。何でもかんでも自分でお答えになる社長は、どうしても独善的というか、細部についてはいい加減に答えている、という印象を受けます。今回のケース、社長は初めにまとまったプレゼンテーションをなさっているわけですし、担当ごとに役員に幅広く割り振って答えさせるというのが正しいと思います。壇上の役員の皆さんがしっかりお仕事なさっているところを見られる方が好ましい、というのが私の感じるところです。

それにしても、三菱電機の株主総会自体、特に褒めるような点はありません、残念ながら。それなのにどうして好きな会社なの? という話はいつか改めて書きますので。

総会を終わって、部門ごとの展示パネルの前を通ると、利益の6割を稼いでいる産業メカトロニクスの展示はすごく小さくて見ている人もいません。収益構造のところでも触れましたが、利益率の低いところをどうやるかが重要なんですよね、多分。せっかくなので、解説のスタッフに、AIの技術がFAシステムにどう生かされるか、解説していただきました。

今年のハイシーズンは、この総会が最後です。

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日産の株主総会 ~ 株主質問は抽選制 [株主総会]

配当利回りが高いということで、このブログにも取り上げた日産自動車。株主総会は初めてです。横浜はちょっと遠いので。

何千人も出席するような巨大会場での総会は、入場するのに時間がかかることがよくあるので早めに行った方がいい、と思ってはいたのですが、予定していた電車に乗り遅れ、着いたのが10分前。受付のある1階から議場の入り口の2階に上るエスカレーターがボトルネックになっていて、滑り込みセーフでした。余裕があればドリンクコーナーで一服したかったところですが、あれ以上遅れたら、第二会場になってしまいます。臨場感が全然違います。

入り口に向かう途中には、素敵な制服に身を包み笑顔で株主を迎える女性スタッフが数名。そういえば日産には「フェアレディ」という女性たちがいましたよね?就職したころ、高校の友だちがフェアレディやってるらしいと風の噂でききましたが、要はそれは美人です、ということを意味していたわけです。会場でそういう女性たちに迎えられて微妙な気分というか、タイムスリップした感がありました。この総会での女性の位置づけは、他とは違うものがあります。(正しくは「ミス・フェアレディ」だそうです。)

ゴーン会長が英語でお話になるので、同時通訳がイヤホンを通じて提供されます。でも慌てて滑り込んだため、どこに機械があるのか分からず、ま、いいやってことでゴーンさんのお話は英語でそのまま伺いました。ネイティブじゃないので、ややこしい英語表現もないし、早口にもならないので分かりやすいです。

日産の総会のやり方は、他では見たことのない点がまだあります。招集通知に事前質問用紙が同封されていて、総会に間に合うよう返送するようになっているのです。それらの中から多くの株主が関心を寄せている事項を取り上げて回答するわけです。まずゴーン会長が、日産・ルノー・三菱自動車のアライアンスによるシナジー効果について語り、そのあと西川社長が、去年の不適切検査問題について話しました。

当日の株主質問も、整理券配布のうえ抽選という、他では見たことのない方式。壇上で、あの素敵な制服の女性が箱から番号を取り出すのです。通常の総会のように、事業報告の内容を聴きながら質問を考える、というのは許されません。そして始まる前から「総会は2時間で終わらせたい」と言い渡されます。

こうした運営の仕方は非常に現実的で、多くの出席者にとってはありがたいでしょう。あまりに長い総会は疲れますからね。でもそれでいいのかな、という気分は残ります。実際会場では「全部質問させろ」という野次が飛びましたし、質問時にも異議を唱えた株主がありました。これだけの巨大総会になると、質問が尽きるまで延々と、というのも難しいでしょう。せっかく事前質問を受け付けているのですから、大きなテーマだけに絞らないで、もう少し事前質問に答えるという形で時間をとればよいのではないでしょうか。むしろそちらをメインにするぐらいで、会場からの質問は賑やかしのおまけ、という位置づけでもいいのかも。…なかなか難しいですね。

抽選制による質問、最初と2番目は女性でした。最初の方は環境問題、2番目は自動運転装置について。この「自動運転装置は価格の低いクラスにも付きますか」という質問、壇の下にいらした「星野さん」という女性が、国内販売の責任者としてお答えになりました。この方、あの星野リゾート社長の奥さまですよね? 余談ですが、経歴を改めて見てみたら、日産にスカウトされる前にいらしたマーケティングの会社って「インテージ」だそうですね。私も株主総会に何度か行ってます。

ゴーン氏応援団という感じの株主から、ゴーン会長に「会社は社会とどうかかわるべきか」というテーマで話してください、という質問。いわゆる「ESG」に対する考え方、ということだと思いますが、ゴーン氏の答えは、まずProfit次がGrowth、それから「社会の直面するBig Challengeをサポートすること」とまとめられました。この回答はまさに我が意を得たり、ですね。会社なんだから、利益が無くちゃ始まらない。この辺り、とても良いスピーチだったので拍手したかったんですが、メモするためにペンを走らせていたら、さっさと次の質問に移ってしまいました。この時に限らず、この総会は拍手があまりありません。最初の方の会長や社長のスピーチでも聞かれませんでした。普通それなりのスピーチの後では拍手するものだと思いますけどね。

そのほか、外国人研修生の労働問題、広告支出の問題など。

事業内容には全く触れない総会メモになってしまいましたが、実際印象に残るほどのものが無かったということ。業況が悪いという意味ではありません。一つ付け加えますと、日産の招集通知の書面、最も古典的なタイプです。モノトーンでほとんど文字だけ。分量も今シーズン受け取ったものの中で、一番薄いんじゃないかと思います。ここまで極端だと、それなりの主張を感じますね。

予定通り2時間ほどで閉会。ひと渡り車の展示を見て外へ出ると、潮風がいい気持ち。海はいいですねー。

 →日産自動車の配当利回り 
 →悪い話が出た時は

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三菱商事 ~ 優等生とはこういうもの [株主総会]

6月22日㈮ 三菱商事

招集通知の事業報告、見やすくできていると思います。セグメントごとの純利益を前年と対比している図とか、キャッシュフローの前年比とか。事業戦略も整然とまとまりすぎてるぐらいきれいに図示されています。如何にも優秀な人が作っている、という感じ。

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コーポレート・ガバナンスについても、かなりスペースを割いています。取締役会と監査役会以外に社外役員を中心とする「ガバナンス・指名・報酬委員会」というのがあって、以前初めて見た時は、すごく整っているという印象を受けた覚えがあります。でもよく見るとこの委員会、取締役会の諮問機関で「提言」するのが役割だそうですから、特段の権限はないんですね。相談役や顧問については、フェードアウトを図ろうと努力していることは見て取れます。すぐには無理、という事情も読み取れるけれど。

3年前に出席した時もそうでしたが、ここの総会では出席票と一緒に、議案の賛否を書き込む用紙を渡されます。会場では拍手で議決ですから投票というわけではないんでしょうが、事後的に議案に対する賛否を集計するのでしょう。総会に出席すると賛否の表明が出来なくなるというのは考えてみればおかしな話ですからいいことですね。

株主質問で、「社外」「独立」取締役候補として三菱重工の会長が挙がっている件、指摘されました。人事担当の役員の回答は、「独立の要件を満たしているからいいのだ」ということと、「三菱商事のことをよく分かってくれているから相応しいのだ」ということ。でも「社外・独立」というのは、よく分かっている人が果たすべき役割なのでしょうか? 会社のことをよく分かっている方がいいのなら、社内の取締役と変わりませんよね。…ということで、先ほどの賛否表明用紙には、この方だけ反対表明しておきました。あとで前回出席した時のメモを見たら、私はその時も「グループ会社出身で社外取締役・独立役員候補になっていた某氏のみ『反対』」と表明したようです。

事業の成長性を気にした質問もいくつかありました。AIやIoTをどう考えるか、とか、もっとスケールの大きいワクワクするような構想を語ってほしい、とか。そうしたワクワク感のあるプレゼンテーションには、この社長はあまり向いてないでしょうね。表情が硬くて謹厳実直な感じ。質問に対する答えは、最初に触れた「整然とまとまりすぎた事業戦略図」ということです。ワクワクする話はそれこそソフトバンクに任せておけばよいので、私は特に不満はありません。

今年から廃止となった総会みやげも話題に上りました。出席者が大幅に減少したのはそのせいなのでしょう。総会の場では半減くらいか、という話になっていましたが、先ほどどなたかがSNSに投稿なさってた記事によれば、6000人超から1000人割れへの激減だそうです。いやはや、効果てきめんというべきか…。お土産目当てに参加する株主が減れば、まじめな株主にはより対話の機会が増えて良い、とのお答え。質問できる確率が上がるということですね。個人株主数が減っているのは気にならないのか、という質問もありましたが、株価が上昇基調にある時は、短期保有の株主が利食い売りで減りますからね。

女性の役員がいませんね、という質問。これは時代の要請ですからどこでも出る質問ですが、あと10年くらいはかかりますよ。年功序列が最後まで残るタイプの会社ですから、役員人事も例外ではあり得ません。現在、役員で一番お若い方が私より3期上です。雇用機会均等法は私の2年後から始まっているので、単純に考えて最短あと5年ですね。質問への回答では、女性総合職の採用がそれなりの規模に達したのは2000年代に入ってからだそうなので、現実的にはやはり10年以上はかかりますよね。当面は社外取締役制度を利用してダイバーシティを確保していただくしかありません。現在部長に到達している女性は5名、管理職の10%、採用では25~30%が女性だそうです。

配当は、現在の配当金額をよほどのことが無ければ減らさない、という「累進配当性」だそうです。傾向的に増えてくれれば、そこまで硬直的にする必要はないんですけど、業績が悪くても減配にしなくて済むくらい、財務に余裕があるということなんでしょう。悪いことではありません。今期もまた増配の予定です。

帰りに、旧知のベテラン・アナリストに遭遇。彼の眼にはどう映ったんでしょうね。

→ 2015年の株主総会
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ソフトバンク ~ 壇上のスターたち [株主総会]

6月20日(水)、ソフトバンクの株主総会。

株主になって比較的日が浅い銘柄。ソフトバンクは孫社長が好きになれなければ、買う気にならない会社です。昔は好きじゃなかった。大きな夢を語るけれど、詳細が分からないまま自分のことを信じてくれと言われても困るよね、と思っていました。今も夢を語ってはいるものの、ドットコムバブルの時のように過剰な評価ということでもないし、文字通りすごい投資先を抱えているし、株主総会に出たいということもあって株主をやっています。昨年はインターネット中継で見ていました。他にもネットでライブ中継している株主総会はあるのでしょうか。遠くに住む株主も参加できるのは良いことですね。

会社の収益という意味では、海外も含めて7割以上が携帯電話。ドコモとたいして変わりません。と思って改めて比べてみると、両社通信事業のサイズと時価総額と、かなり似通ってます。そのほかのところが全然違うので、比較する意味があるかどうかはまた別ですが、本業から入って来るキャッシュの範囲内でやっているドコモと同じような評価なのですから、多額の負債を負って投資している「ファンド」の部分は、株式市場でそれほど評価されていないようには見えます。

「株価について、生々しい話をしましょう。」
ビデオの事業報告が終わるとそう言って、孫社長は話し始めました。事前に寄せられている質問の半分以上は株価に関することなんだそうです。そこで出てきたのは、ソフトバンク一株当たりの、出資先の時価の内訳。

アリババ14,000円、スプリント2,100円、ヤフー800円、アーム2,400円、その他700円、ビジョン・ファンドで3,000円くらい、合計すると23,000円、そこから純有利子負債一株当たり約9,000円差し引くと、14,000円になります、とのことですが、これ、本業の通信事業は入ってないんですよね。ソフトバンク・モバイルが上場したらこれに加わります、ということで、ここに示されたのは、市場の評価のあるものだけ、ということなんでしょう。ソフトバンクの株価は8000円ぐらいですから安いということになります。内訳をみて明らかなとおり、アリババの価値に大きく依存してしまっているところが問題といえば問題。ここでアリババの評価を検討する余裕はありませんが、まあそれを差し引いても、過大な評価という感じはありませんね。

ドットコムバブルの頃は、実際の価値の4倍の株価が付いたけれど、今は18兆円の価値が8.8兆円なんだから絶対買いだと思う、とは孫社長の弁。ツタが棒に絡まるように、株価は必ず価値に絡んでいく、ハッハッハ、と笑っていらっしゃいました。それでいいと思う。前日のドコモのメモに、株価が上がらないことを投資家に謝るな、と書きましたが、会社にできることは会社の価値を上げることだけですし、投資家がやるべきことも、会社の価値を探ることだけ。株価に投資するんじゃなくて会社に投資するんですから。

株主から、株式市場での評価が低いのに上場し続ける意味はあるのか、という質問がありました。答えは、社会の公器として多くの人に応援してほしいから。人類に貢献したいという気持ちがあるから、パブリックであること自体に意味がある、というわけです。それからもう一点、これは去年も言っていましたが、2000年のバブル時に付けたピークを越えてみせる、という気概ですね。高値で買った株主に損をさせたままにしたくない、と。

投資先の話題には事欠きませんが、総会で最も話題に上っていたのはWeWork。シェアオフィスとでもいうのでしょうか。単なる不動産ではないビジネス・コミュニティーだそうで、そのコミュニティーから生まれる価値が成長する、というストーリー。日本でも6か所で開業しているそうです。それにしてもこのWeWorkの現況について質問した株主さん、毎朝孫さんの決算発表ビデオを見て1日を始めているのだそうです。孫社長も思わず「すごいなー」とつぶやいてました。

ところでソフトバンクのボードの皆さんは、孫社長以外も世界的に名のある方々が何人もいらっしゃるわけです。永守さんは残念ながらお辞めになりましたけど、柳井さんはまだいらっしゃいますし。中でも一番の有名人は、アリババのマー社長でしょう。マー社長に何か話してほしいなーと思っていたら、隣の席の株主さんがマー社長に質問。マーさんがソフトバンクに期待していることはありますか、と。回答は特筆すべきこともありませんが、彼の声を聞きたかったので、質問、ナイスです。しかも質問者が隣だったので、自分の方を見て話してくれたみたいな気分になりました。クセのない英語でした。

単なる孫さんのファンとでもいうべき株主の発言もいくつか。総会みやげは要らないけど抽選で孫さんと握手ができるっていうのはどうでしょう、とか、総理大臣になって下さい、とか、日本のおばさんはホントおもしろい。前日のドコモダケの質問もおばさんでしたねえ。

最後に新任取締役のスピーチがあって、30年ビジョンのイメージビデオを流して閉会。来年も参加しようと思える総会でした。

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NTTドコモの株主総会 ~ ドコモダケは何処へ [株主総会]

6月19日、NTTドコモの総会に出席しました。


日本のマーケットが必要以上に成長性に捕われ続けていることの象徴みたいな銘柄。ドコモの通信事業というのは通信インフラというすごく参入障壁の高いと思われる事業で、すでにある多くの契約者が放っておいても定期的にキャッシュを振り込んでくれるという、どう考えてもオイシイというしかない事業です。キャッシュが入って来るので財務的な問題もないし、配当は順調に増えています。自己資本比率73%もあってRoEが13%、配当利回りは今期予想で3.8%。アナリストの推奨というのは全然見ないので皆さんどうおっしゃってるか知りませんが、結論は論じるまでもありません。

そうは言っても、通信インフラの管理だけやっていればいいわけではなく、技術の進歩や新しいサービスの波に乗っていけるよう意欲的に頑張る、というのが経営者の務めです。総会での説明では、次世代5Gの通信網に積極的に取り組んで、2020年からサービス提供、新しい取り組みは、様々なパートナーと協働で創っていく「協創戦略」。通信事業にとどまらず、「dポイント」を国内最大のポイントプログラムにする、会員基盤を電話の契約者ではなくてdポイントの会員をベースに刷新して、デジタルマーケティングに活かす、といった話でした。

ポイントというものはユーザーにとってのおまけに過ぎないという位置づけで考えていたら、それ自体が将来ビジネスの一つの核となるかのように聞こえましたが、そういうことでいいのでしょうか。「おまけ」であればコストですが、ビジネスであれば利益が上がるんですよね?dポイントのパートナー企業から、ポイントの付与に応じて収入を得る、ということでしょうか。ポイントプログラムを通して、幅広く商流に影響を及ぼしたい、ということのようですが、その行きつく先に何を期待しているのか、あまりはっきりとは見えません。ただ、皆がその方向に向かって走っているから負けずに走る、という感じでしょうか。この辺りは質問しようかと思ったけれど、最後まで当たりませんでした。

株価が低迷しているのは何故だ、という質問がありました。確かに株価は特に上がってはいないけれど、こういうの、低迷っていうのかしら? 株価がぱあっと上がるような材料を提供しろ、という要求なんですから、毅然としていればいいものを、ご心配かけてすいません、とか答えている。謝る必要なんかないんですよ。ちゃんと配当殖やしてます、ROEも悪くありません、どうして皆さん買わないんでしょうね、とでもうそぶいていればいいのです。

そのほか海外戦略についてとか、楽天の携帯キャリア参入についてとか、良い質問もありましたが、残念ながらメモを残すに値するような回答ではありませんでした。真面目に答えてはいるのですが、あまり参考にならない答えばかり。

顧客対応についてのクレームがありました。そういう株主質問は聞いていても不愉快なのがふつうなのですが、今日のはとても冷静で説得力のあるクレームで、最後までしっかり聞いてしまいました。恫喝まがいの対応、本当ならひどいですね。こうしたクレームも想定してなのか、会場の別室に相談カウンターなるものが設けてありました。

一番気に入った質問は「ドコモダケが好きなんですが、ドコモダケは旅に出たと聞きました。どちらの方へ旅立ったのでしょうか。」・・・こういう質問をする人って、ウケる質問を一生懸命考えてくるんでしょうね。壇上の回答者、どなたも答えをご存知ないようでした。調査してHPに載せるそうです。

総会みやげはNTTの移動通信車のミニカーとチョロQ、ビッグバードみたいな鳥のマスコット。参加者の多い年齢層に合わせて、お孫さん用といったところ。家に帰って息子に「要らないよね?」と聞いたら、「もらう」と言って持って行った。高校生ですけど、いつまでも子どもです。

→ 2011年の株主総会

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ちょっと地味になった気もする、バンダイナムコの株主総会 [株主総会]

これは定点観測と言っていいくらい、ほぼ毎年参加しています。息子が小さい頃は、お土産にもらえるナンジャタウンのチケットがほしい!という事情もありましたが、今はもうそういうこともありません。

ことのついでに総会みやげについて述べておきますと、今どきはあまり立派なお土産を用意するのは流行らないようで、廃止するところも増えているし、バンダイナムコにしても、年々お土産がショボくなっているような気がしないでもありません。今日のおみやげは小さい女の子向けキャラクターのついたシャンプーと入浴剤。それでもお土産ハンターは結構出没していたけれど、いい歳の大人がここまで足を運んで幼女向けシャンプーぶら下げて帰っているのかと思うと、失笑を禁じ得ません。自社製品のサンプルをもらいにわざわざ来てくれる個人株主はありがたい存在ですから大事にすべき、というのが私の基本的主張ですが、あんまり格好よくはないですね。

会場のしつらえも以前より地味な感じ。華やかなのが流行らないと言ったって、中途半端なのは妙に寂寥感漂って、あまりいいとは思えません。だいたい大人がおもちゃの類を見ようという場なんですから、盛り上がってでもいないと、冷静になってちゃそんなもの見てられませんよ。株主はオタクだけの集まりではありませんからね。(もちろんオタクな株主も大勢いらっしゃいます。)

総会に食事まで出すことには私も批判的ですが、世間の空気に流されて自分たちのやりたいことは何だったのか忘れないでほしいものです。株主の質問や意見にもそうした視点はありました。「法人のプレッシャーに押されて優待をなくさないで」とか、「家族連れで来られるように土曜開催をまた検討してほしい」、「総会にキッズルームを設けてはどうか」等々。私としてはおみやげは無くてもいいと思いますが、総会のイベント化は悪くないと思いますよ。

さてこの会社、業績は好調でとりあえず言うこと無し。スマホやゲーム機などのネットワーク型のゲームが好調。ただ事業計画の数字は超保守的に見えます。新たな3か年計画を見ると、2020年までに売上約+10%、というのはいいのですが、営業利益は2017年度の水準から増えないことになってる。今後3年だけ見ると、ゲーム以外の収益性の低いところが伸びて利益が停滞する、という中期計画なわけです。これをどう考えるか、ということです。株主質問にも出ましたが、それに対する答えは、要はゲームはミズモノだから、ということ。ゲームによって押し上げられた足元の数字はまだ本当の実力ではないのだとおっしゃいます。ゲームに頼らず安定的に達成できる数字が、中期計画の「売上7500億、営業利益750億」であってほしい、という意味の数字なのでしょう。

1年前もゲーム中心に好調だったので、同じようなことが起きています。記録を見ると私は、「売上6200億、営業利益630億の企業の基本方針が『売上5000億、営業利益500億を安定的に達成できること』と言われると、欲がなさすぎとの感は否めない」と書いています。ということは、これまでの中期計画では「売上5000億、営業利益500億」だった基本方針が、「売上7500億、営業利益750億」に格上げになった、ということなんじゃないでしょうか。

中期計画で説明された戦略は概ね賛同できます。独自のキャラクターを創出することが一番重要という認識。それに尽きますね。グローバルには、中国マーケットへの本格進出。やっぱりまだ本格的には取り組んでなかったんですね。知的財産権などの面倒な問題はありますが、今や世界経済を牽引する中国の消費者、四の五の言っていられません。現在の中国での売り上げが如何ほどなのか、総会後の会場でスタッフにきいてみたけれど、開示してないんだそうです。あまり大きくは無さそう。

株主の質問は、要点を衝いたまともなものもありましたが、相変わらずオタクな、投資判断には役に立たない,というか、私には言ってる意味の分からないものが多くて、途中で睡魔に襲われました。また、極めてビジネスライクに、十分に知的な話し方で、「ガシャポン」の景品の出方が不満である、と述べているのを聴いていると、相当にシュールです。

それでも私が常に称賛する、議案ごとの質問受付、選任される取締役候補のスピーチなどのルーティンは今日も健在です。こちらのQ&Aは、さすがにオタク系の質問を排除して進められます。株主還元に関することや、「顧問」を置くことの是非株式報酬制度についても質疑応答がありました。退任する会長が顧問に就任するわけですが、各取締役に「顧問」をどう思うか聞きたい、と質問した株主がありました。皆さん判で押したように「必要であればいいと思う。自分も要請されればやると思う」。現実的な回答でしょうけれど、一人ぐらいは「自分はスッパリ辞めたい」と言えばカッコいいのにね、と思いました。

何列か前に、品のよいお父様に連れられた、小学生ぐらいのお嬢さんが2人座っていらっしゃいましたけど、2時間20分ぐらい経ったところで退出なさいました。よくまあそんなに長く頑張ったね。今日のおみやげが女の子向けで良かったこと。総会はそのあと20分ほど続いて終わりました。会場の外で、毎年来ているらしいコスプレの男性(女装です)を見かけました。写真撮る勇気は無かったけれど。(笑)

→ 2017年の株主総会
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