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ローソン銀行開業 [株式の個別銘柄]

ローソンが今週から銀行を開業したとのことです。これで株価が動くなどという話は全く無いのでしょうね。少なくとも、この話を聞いてローソン株に投資したくなる投資家は、かなり珍しい類だと思います。

金融がフィンテックだ、デジタライゼーションだ、と騒いでいる時代に、今さらATMで銀行を始めるって、誰が聞いても時代遅れ感が否めません。それに加えて本業も減速気味。振り返ってみると、株価はピークを付けた2016年の初めから、ずっと右肩下がりです。まったくもうパッとしない感じですね。

この銀行業参入について、あれこれ記事を読んだり、つらつらと考えを巡らせたりしているのですが、このところだんだんこの判断の背景が見えてきているようにも思います。日本の商社のなかでも金融の雄を自認する(と思われる)、あの三菱商事がやっていることですから、何らかの勝算があってやっているのだろうとは思うのですけれど。

小売り系の銀行はセブン銀行とイオン銀行が、すでに大手としてシェアを持っていますけれど、このマーケットが本当に斜陽なのか、という話です。儲からないけど顧客サービスとしてやってます、というならばあまり評価はできませんが、将来はそうでもないかもしれません。

ゲームのルールがガラッと変わってしまいそうな産業の一つに、この金融業も含まれるということにはそれほど異論はないでしょう。そんな中で、消費者相手の小口の決済って、将来は小売業が担っていくのかな、というふうにも思えます。よく考えてみれば、消費者向けサービスって、特に銀行が得意な分野ではありません。体質的に規制業種で、消費者の気持ちが分かる産業というわけでは全然ありませんからね。

では小売業の方に参入するメリットがあるかというと、あると思わざるを得ません。昨今フィンテックがすごい!と騒いでいることの第一は、購買行動のデータが得られる、それを分析してビジネスに活かせる、ということですよね。消費者の購買行動についてデータが欲しいのは、銀行よりもむしろ小売業だと思うからです。小売業が欲しがらないようなデータしか得られないのであれば、そもそもフィンテックなんてたいしたことない、ということになりませんか?

金融業のうち「消費者向けの決済」という塊を小売業が担当するのであれば、そこをイオンセブンだけにやらせておくのは許せない、と自分が三菱商事の経営者なら、思うと思うんです。そこで子会社ローソンの出番、ということでしょう。

今さっき書きましたが、フィンテックがすごい、という話は、一番大きなインセンティブはビッグデータ、ということだと私は理解しているんですが、どうなんでしょう? 少なくとも、消費者の利便性が一番、ということは無いと思います。そりゃ、キャッシュレス決済は便利でないことは無いけれど、大騒ぎするようなもんではありません。私は今でも、小規模な小売店以外どこでも気軽にクレジットカードを使いますし、所謂交通系のカードも使います。それがスマホになったら格段に便利になるかというと、限界効用はたいしたことありません。

それに、あまりに便利になるということは、簡単に盗まれるということでもあります。クレジットカードは一応カード会社を信頼してセキュリティーを確保しているわけですが、スマホでピッとやるだけで、どんどん自分の口座から落ちていくという状態は、恐ろしいものがあります。

小規模な小売業者にとっても、ほとんどメリットはない。ただ、QRコードを一枚プリントアウトして店頭に貼るだけでいいのならやってもいい、ということだと思います。日本はガラパゴス化がお得意ですし、日本人は形のあるものが好きですから、世界で一番長く現金が流通し続けるかもしれません。

話題が本題から逸れましたが、ローソンの銀行業参入は、それなりに筋が通っているという話です。それでどのくらい稼げるか、というところまでは分かりません。なにしろゲームのルールが変わるんです。予想は困難を極めます。

そんな時こそバリュー投資ローソンはそんなわけで、小売り大手の中でも嫌われてます。事業再編で話題をさらったユニー・ファミリーマート、本業が好調なセブン&アイイオンは可もなく不可もないと思うけれど、イオン銀行がつい最近、消費者向けサービスランキングでトップになってましたね。

株価については、イオンはたいした業績でもないのにものすごく高いですね。ファミリーマートもそうです。業績がいいのかどうなのか、合併のせいではっきり言ってよく分かりません。セブン&アイは、総合的に考えるとそう高くも無いのですが、配当を十分に払ってくれません。配当性向低すぎると思います。

ローソンは、嫌われてる分安くなっています。減益なので、すごく安いとまでは言いきれませんが、配当利回りは3.7%。ゲームのルールが変わった後のことなんて分からない、と諦めて、配当をもらって満足していましょう。業績の悪化は少々心配ですけれど。


今年の株主総会メモ、ご参考まで。

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先週は株価が大きく変動したので [投資スタイル]

相場の話題で書くのは年にほんの数回ですが、先週は株価が結構大きく変動しましたので、一応反応しておきます。

前回同じようなことを書いたのは、2月に株価が大きく下落した時です。(「株式市場が大変なんですって?」2018年2月24日) 短期間に大幅に下げたのは確かですが、その時と同じように今回も、5年や10年といった期間で見れば、どこが下がってるの? というレベルの話です。だから良いと思うか、だからダメだと思うかは、それこそが見解の違いです。「上昇トレンドは崩れていない、まだまだ買える」なのか、「まだ下がったうちに入らない、もっと下がるから買わないほうがいい」なのか、株価だけ見ていても何とも言えません。

さらに溯ること3ヶ月、昨年11月に日本株が高値を付けた時のブログ(「25年来の高値」2017年11月13日)を見ると、そこで考えるべきは、景気がまだ長持ちするのか早晩ピークが訪れるのかである、というようなことを書いています。自分はエコノミストじゃないので、景気が案外長持ちすると言っているエコノミストの見解を紹介していました。そのうえで、ここからでも買える銘柄は色々とある、でも自分は持っている銘柄で高すぎるものもあるので、売り中心の思考かな、と書いたのでした。

現時点で同じように「景気のピークは近いのか遠いのか」と聞かれたら昨年と違って、景気にとっての不安要素はかなり増えている、ということになるでしょう。景気の予想をするつもりはありませんが、元々の景気サイクルに加え、米中貿易摩擦は影響が早晩出てきそうに思えます。株式市場を取り巻く環境は、悪化していると言わざるを得ませんね。

ただ景気敏感と言われるセクターの株価は、実はもうとっくに調整しているんです。典型は、1年前にはみんな大好きだったロボット関連の機械株。今年に入ってからはずっと下げ続けています。それだけではなく、いわゆる優良株、長きにわたってよいパフォーマンスを上げているような企業ですね、そういった銘柄も、昨年末あたりをピークに下げているものが多いようです

振り返ってみれば、今年の日本株市場は、実質よりも話題性で上がっていたということでしょうか。セクターとして上昇が目立ったのは薬品ですが、話題性があって元々割高だったものがさらに割高になった、というふうに見えます。そういう意味でも、あまり質の良い相場ではなかったとも言えそうですね。

そんなわけですから、案外優良な銘柄で、安くなっているものもありそうです。市場をとり巻く環境は厳しいと言いながら、むしろ買う銘柄を探すべきなのかもしれません。いつも言っていることですが、銘柄選択は配当が基本。今みたいに相場が悪くなってくると、急に配当利回りで云々、という話が増えてきますが、市場環境が良い時も悪い時も、長期投資は配当を見て買うのが基本です。

銘柄選択について書いた過去のブログ記事です。
「私流 株式投資」
「実際に銘柄を選ぶ時」

スマホからはこれらのページに行かれないかもしれません。技術的な欠陥らしく、プロバイダーにはクレームしたのですが、直らないというばかり。So-netはやる気が無いのでしょうかね。
それでも引っ越しするのが面倒で続けています。
スマホの方は、「カテゴリー別」→ 「投資スタイル」で探していただくと見つかります。
そこまでして読んでいただけたら感謝感激。
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