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夏休み気分。投資環境が悪くても・・・ [株式投資]

朝起きたらニューヨークダウが800ドル下げたというので、どれどれと眺めてみましたが、一日の下げ幅としては大きいものの、指数の水準がそんなに下がったという感じもしません。日経平均も、まだ2万円台にあります。それでも何かそろそろ買ってみようか、という気分になっているところです。振り返ってみると、8月はそういうことが多いような気がします。

株価に季節性があるのかどうか、たとえあっても気にする必要もないのですが、秋が安くて春が高い、というぐらいの傾向は、やはり何となくあるようです。新入社員の頃、株価の季節性について初めて聞いた時は、単に「気分」の問題だな、と思ったものですが、アメリカの株式市場については、税金の申告・還付のサイクルで季節性が生じるという、そこそこ合理的な説明ができます。今や金融市場はグローバルですから、その影響を世界中が受けるということは、大いにあるでしょう。

ならば秋になってから買えばいいのに、何故なんでしょう。多分そういう年はいつも、かなり早くから弱気になっているのだと思います。安くなったら何か買おうと思っているのですね。そして8月はなんだかんだと言って、やはり時間的余裕があります。夏休みだったりお盆だったり。マーケットも何となく力なく見えたりするので、秋まで待つ必要もないかな、という気になるのだと思います。そこまで季節性を信用しているわけではありませんから。

そう、弱気の虫は今はまだ健在です。正直なところ、夏までにはもっと下がると思っていました。昨秋には中国からの受注が急激に悪化と伝わっていたし、その後も米中の貿易紛争が現実のものとなって表面化してきています。企業業績も「減益」の報道がどんどん増えています。景気のサイクルは自然現象のようなものですからそれほど気にすることもないのですが、やはり過去2、30年のようなわけにはいかないのだろうな、ということを、このブログにも書きました

世界中が何となく不機嫌な時代になり、融和的だったものが対立し、紛争がやたらと増えてきています。それらが経済的にどのくらいのインパクトを持つものなのか、多分今の金融市場は測り切れていないだろうと思います。構造的な変化を正確に予測することなど無理ですから。ただ、これまでの20年とはかなり違う姿になるだろうという予感はあります。

言うまでもありませんが、長期的な予想は難しいもの。誰もが当然だと思っているようなことが、案外全く外れるものです。そういう意味では、アメリカが何となく心配です。今も世界経済のリーダーたる企業がアメリカに集まっていますが、皆が大丈夫と思っているようなところがむしろ不安です。最近は日本の証券会社も、アメリカ株を盛んに勧めているように見えます。個人がグローバルに投資する時代、と言ってしまえばそれまでなのですが、PERが40倍や50倍の銘柄を営業担当者が推奨してくると、大丈夫かなあ、と不安になってしまうのです。

いつも書いていることですが、シナリオは一つではありません。今の私はつい悪い方を思い描いてしまいますが、たいして悪いことも起こらずに新たな成長トレンドに入ることだってもちろんあり得ます。日本などはあまりどこからも期待されていない経済ですが、案外悪くない、というシナリオだってあり得ます。多くの国が人の流れを制限しようとしているときに、日本だけは、労働力を外から受け入れようとしています。人手不足は深刻化していきますから、この傾向は早晩強まるだろうと思います。それを嫌う日本人が多いことは重々承知ですが、人口が増えることは、経済にとってプラス。きわめてシンプルな答えです。

さて、そんなことを考えながら色々な銘柄を眺めていますが、普段から人気のある銘柄は、やはりそんなに安くはありませんね。十分安くなっているものをせっせと探すとしましょう。

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伝説のチャンピオン [株式投資]

今年最後の1日です。もうマーケットもお休みですから、今日は肩の力を抜いて、イマドキの話題で。

今話題の、と言えば、社会現象にさえなっている映画、「ボヘミアン・ラプソディー」。私も、この世代としては見ないわけにはいくまい、ということで、遅ればせながら鑑賞してまいりました。当時熱心なファンということはありませんでしたが、「ボヘミアン・ラプソディー」という曲には度肝を抜かれたものです。なんと今も家の棚にシングルレコードがあります。

これからご覧になる人もあるでしょうから、映画の中身については語りませんが、終章のライブで「伝説のチャンピオン」を歌う場面があります。その歌詞の中に「No time for losers」というくだりがあって、過去のプロデューサーのひとりがチラリと画面に映るのですね。その人物は、ボヘミアン・ラプソディーのシングルカットを認めようとしなかった人物です。少しのリスクをとらなかったために、大きな果実を取り損ねたのです。

その時私の脳裏には、投資すればよかったのに、または売らなければよかったのに、逃してしまった大きな魚の名前がいくつか通り過ぎたのでした。過去の株式投資での失敗として思い浮かぶのは、ほとんどがこうしたものです。買って損したことはほとんど忘れてしまっていますが、「買えばよかった」「売らなきゃよかった」は忘れません。なぜならそういう銘柄は大きく育って、いつでも私の目に入るところにあるからです。そしてその金額も、投資するはずだった金額の何倍にもなっているからです。

これから株式投資を始めようという人は、買ったものが下がるのは怖い、と思っていることでしょう。でも考えようによっては、それはたいした「損」ではないのです。全財産を賭けるようなことさえしなければ、という条件付きですけれど。

ところで、ネット検索してみると、実際はボヘミアン・ラプソディーのシングルカットを巡る移籍という事実は無いようですね。ある程度フィクションを織り交ぜた映画ということなのでしょう。

それでは皆さま、良いお年を。

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新興国投資は冒険的投資 [株式投資]

先日友人と食事をした際、話題がトルコリラ新興国通貨のことになりました。まあこれだけ話題になっているから自然な流れではあります。そこで友人が言うには、トルコリラというのは三十数年の間に価値が50万分の1くらいになっているというのです。その場は、80年代にトルコリラで借金してアメリカの不動産買ってたら凄かったね、トルコの大金持ちとか、本当にやってるだろうね、なんていう話で盛り上がったわけです。

こういうエキゾチックなものの値動きは見慣れている私でも、さすがに50万分の1というのはマジですか、と思い、何とか裏をとろうと検索してみました。すると、1991年の年初からトルコリラの対円レートを載せている「為替ラボ」というサイトが見つかりました。また、Wikipediaの該当ページには、1974年から2004年8月までの対ドルレートが載っています。信頼性についてはよく分かりませんが、これしかないのでこれらの情報が正しいという前提で継ぎ合わせ、簡単に試算してみました。すると、1987年末からは約7200分の1、1979年末からでは34万5千分の1、さらに1年遡るごとに、59万5千分の1、62万8千分の1、という結果が出てきました。過去40年で見ると、50万分の1は誇張ではなかったのです。

誤解を招くといけないので触れておきますが、これだけ通貨が下がる間には、多分激しいインフレになっているでしょうから、通貨価値が下がっても、トルコの資産が同じように下がっているわけではありません。ここで「購買力平価説」の解説をするのはやめておきますが、インフレ率が高い国の通貨が下がる、というのが基本です。でも、海外から外貨という形で投資すると、通貨価値の下落がほぼそのまま効いてくるでしょう。

私の場合、初めての新興国投資は80年代末ごろのインドネシア株なので、かれこれもうすぐ30年、新興国マーケットを見てはいるわけです。その間アジア金融危機がありましたし、中国経済の高成長、新興国株の急上昇からリーマンショック、と大きな動きを経て今に至っています。そして一応達した結論は、「新興国投資でリスクに見合ったリターンを上げるのはとても難しい」ということです。


過去20年くらいの間で最も成長が華々しかったのは、多分2000年代初頭からの中国経済でしょう。もし良いタイミングで投資できていたら、結構利益が上がっているに違いない、と思いませんか? リーマンショック直前の新興国バブルが始まる前に上海の株価指数に投資したとしたら、どうなっているでしょう。

そこで2000年ぐらいからの株価指数のチャートを眺めてみました。そこから新興国バブルが来る前までの高値は2001年で2200辺り、安値は2005年で大体1000ぐらいです。その中間あたりで買えたとしましょう。すると1600ですね。直近の上海株価指数は2750ぐらいですから、ごく単純に70%の上昇です。

同じように日経平均がどうだったか試算してみましょうか。同じ時期の高値と安値の平均は約14000、そして直近は22500辺りですから、上昇率は60%です。先進国のなかで全然パッとしないはずの日本株でも、上海の指数と大して変わりませんね。中国に投資して負っているリスクを考えたら、結果的に割のいい投資であったとは言い難いのではないでしょうか。為替はこの間それほど大きく動いていませんが、それは結果論、時として大きな変動要因になります。資本主義経済と言っていいのかどうか分かりませんから、政治的不透明感も強く、数値化し難いカントリーリスクがあります。

最も上手く行ってそうに思えるマーケットでこんなものです。もちろんそれは結果論ではありますが、新興国が難しい理由はいくつか考えられます。株式市場が未発達なので、上場株に偏りがある、流動性が小さい、政治の介入が起こりやすい、政情不安が起きやすい、などの可能性があります。また情報が得にくく、投資に必要なデータが揃いません。海外の投資家、特に個人投資家に情報が届くころには、売買のタイミングをとうに過ぎてしまっている可能性も高いと思います。

私個人は、アジア金融危機で保有していたアジアの株も大きく下がり、羹に懲りて、ではありませんが、その後は新興国投資熱がすっかり冷めて、静観しています。インドネシアに最初投資した時に考えたことは、別に間違ってはいませんでした。人口が増える、資源も豊富、だから成長ポテンシャルが高い、等々。ただ、株式投資はそれだけで上手く行くようなものではなかったということです。アジア危機で潰れてしまったらしい(情報がないのでよく分かりません)銘柄もあれば、過去10年で回復して10倍ぐらいになっている銘柄もあります。いずれにせよ、リスクとる価値は無かったな、というのが正直な感想です。

新興国投資は冒険的投資。楽しいけれど、老後の蓄えと思って手掛けるには向いていないでしょう。通貨が50万分の1になってもらっちゃ、もう笑うしかないですね。


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「値動きの激しいものはリスクが高い」ことについて [株式投資]

資産運用や投資について語る時、「リスク」の説明は欠かせません。

リスクとは何ぞや?・・・リスクというものを正しく理解してもらうにはどうすればいいのか。これはちょっとした知的なチャレンジです。資産運用における「リスク」については、様々な解説がされていますが、誰もが知恵を絞って工夫を凝らしているのが分かります。標準的にはリスクとは「不確実性」であって、一般に値動きの大きいものはリスクが大きいのだ、という説明になるでしょう。数学的センスのある人々は、事象のばらつきとか、標準偏差という表現を用いるとピンとくるのかもしれません。

私も不確実性、つまりどうなるかわからないことがリスクなのだ、という説明をします。値動きの大きいものはリスクが高いのだ、という説明もしてきました。ただ、この説明でよく分かった、すっきりした、という分かり方をする人がどれくらいいるのかな、と考えてしまうこともあります。値段が大きく上下する株の方が、少しずつ動く株よりもリスクが高い、つまり「投資成果がより不確実」と言ってもいいでしょうし、「明日の株価がより当てにくい」と表現してもいいかもしれません。投資の世界に慣れきってしまうと、疑問の入り込む余地もないわけですが、こうした説明で「そりゃそうだ」とか「納得!」という感じになりますか? 

「リスク」を投資初心者にどう説明するか、あれこれ模索している時にふと気づいたことがあります。「値動きの激しいものはリスクが高い」というより、「リスクをとっているから値動きが激しくなるのだ」ということです。「株主」」と「債権者」を比べてみるとそれが分かります。

企業に融資している債権者は通常、業績が良くても悪くても貰える利息は同じです。ですから企業の業績が良い悪いと言って、債券を売り買いする必要は生じません。ところが株主は、業績が良くなって利益が増えればその分株式の価値も増え、損失が出れば価値が減ります。配当も利益が出るか損失が出るかによって、増減します。

ある企業がすごく有望な技術を開発したら、それによって株式の価値が倍になるかもしれない、もしかすると10倍になるかもしれない、と思うから株式には多くの買い手が群がり、すごい勢いで株価が上がるわけです。でも巨額の開発費をつぎ込んだ研究が失敗するとか、スキャンダルが出たりとかいうことが起きると、株式の価値も大きく下がる、大損する、と皆思うから焦って売るわけです。株式の値動きは当然大きくなります。

それは「株主になる」ということが「損失を全部引き受ける代わり、利益が出たら全部自分のものにする」ということだからです。そしてそれは、債権者に比べて「大きなリスクを負っている」ことにほかなりません。大きなリスクを負っているから、値動きが大きくなるのです。「値動きの大きいものはリスクが高い」は結論的には正しいけれど、本来は順序が逆だ、というお話でした。

タグ:リスク
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株しかない? [株式投資]

株価が高値を付けているからなのか、最近ネットで「株しかない」という本の広告を見かけて、またまた煽るようなタイトルつけるんだから、いやになっちゃうわ、と思ったのですが、考えてみると私も同じようなことを言っているんですね。先日も友人から、老後に備えての相談事。よくある類の質問でしょうが、「減らしたくはないんだけど、どうしたらいい?」と。(ちなみにその書物は読んだわけではないので、内容については全く存じません。単なるタイトルの印象。)

減らしたくないけど増やしたい。ご要望に沿いたいのはやまやまですが、今、元本保証がありながら、資産が増えるほどの金利がつくものは、はっきり言いますが、無いわけです。それをはっきり言いたくないものだから、アイデアを絞って色んな金融商品が考え出されているのでしょうが、そういうものは無い、というのが基本です。国債や銀行預金の金利がかぎりなくゼロに近い時、何をどうこねくり回しても、無から有は生まれないのです。

金融収益というのはリスクに応じた金利です。金融業というのはリスクに金利という値段をつける仕事、と言ってもいいと思います。金利という形の値段も、ほかのものと同じように市場で決まりますから、同じだけのリスクには、同じ値段しか付きません。減らしたくない、銀行預金や国債と同じように元本を保証してほしい、と思えば、それにつく金利も同じようなレベルになります。それをごまかすために色々な工夫をすれば、それだけコストもかかるはずですし、金利に応じたリスクをどこかでとっているはずなのです。

ちょっとの間も減らしたくないならば、増やそうと思ってはいけません。「減らしたくないんだけど」…という相談に対する答えは「銀行預金か国債」ということになります。現状、個人向け国債で0.05%ですから、これをどう割り振ってもほとんど何も起こりません。それは嫌だというならば、投資信託も含め「株式を買うしかないんじゃない?」と私も答えるでしょう。もちろん、人によって、何のリスクをとりたいかは違います。外国為替がいいとか、不動産がいいとか、いろいろあるでしょう。個人的には「株式がいいんじゃない?」と思いますが。



ご参考→ 株式は債権より儲かるのか、というお話
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コーポレート・ガバナンスの四象限 [株式投資]

先日のセミナーの準備で、コーポレート・ガバナンスの話題に触れようと少し調べていたら、良く整理されていてわかりやすい図を発見したので、ここにもちょっと紹介しましょう。(クリックで拡大)

CorporateGovernance(L).png

これは「比較コーポレート・ガバナンス論」(菊澤研宗著)という本にあったものです。
「コーポレート・ガバナンス」はアベノミクスの看板のひとつなので、ここ数年はかなり人口に膾炙しているのではないかと思いますが、これがコーポレート・ガバナンス、という説明はなかなか難しいのではないでしょうか。実際色々な側面があって、非常に幅広い文脈で語られています。

多くの方は「コーポレート・ガバナンス」と聞いて、環境保全のために植林活動してます、とか、女性の働き易い職場環境を整えてます、とか、積極的に社会を良くするための努力をしている企業を思い浮かべるかもしれません。とりたてて積極的にというわけではなくても、法令遵守=ルールを守ること、がガバナンスと考える人もいるでしょう。

一方、アベノミクスで特に目立つのは「ROE」の重視、そして「社外取締役」の任命などではないでしょうか。ROE(資本収益率)の高い、つまり資本を効率よく用いて利益を稼ぐ会社や、社外取締役が経営に目を光らせている会社が、ガバナンスの優れた会社であるという考え方です。

これらは、社会を良くする努力や法令遵守とは、かなり違うように見えます。「コーポレート・ガバナンス」と言っても、様々な側面があるので、どのように考えればよいのか、混乱しそうですが、上掲の図では、コーポレート・ガバナンスの考え方を、「企業対社会」という視点「企業対株主」という視点に分けています。そしてそれぞれが、倫理の次元効率の次元に分かれ、全体が四象限に整理されています。

環境保全や職場環境の整備は、企業と社会の倫理問題ということになりますね。法令遵守もそうです。企業経営は社会に対して誠実であれ、ということ。これに対してROEの重視は、企業と投資家の効率問題、ということになるのでしょう。そして社外取締役の任命は、企業と投資家の倫理問題。社外取締役というのは、経営者が投資家に対して誠実な経営をしているかどうか監督する、という性格のものですから。

ROEの重視企業と投資家の効率問題、と書きましたが、アベノミクスの文脈では、社会の効率の問題としてとらえているように感じます。企業のパフォーマンスが良くなって投資家の利益が増えることより、それによって経済の成長力が高まる、ということに関心が向けられているようです。「投資家」の多くは実は国民自身でもあるわけですが、投資家のための政策では支持率に繋がらないという政治の現実を考えれば、その点が強調されづらいのは無理もありませんね。

コーポレート・ガバナンスのどの側面に光が当たるかというのは、国の事情や時代背景を反映しています。今日本でROEと社外取締役の側面が浮かび上がっているというのは、そこに課題があるからだとも言えます。特にROEの重視は、まさに日本企業の経営に必要とされていた視点でしょう。個々の企業にとっても、それが経済全体に及ぼすインパクトについても、ROEの水準が引き上がることは、大きなメリットがあると思います。

アメリカでは、社外取締役に大きな権限を与えることによって株主の権利を守ることができるという考え方が、一般的なようです。そのことの是非はともかく、そう考えるようになった経緯は、それなりの歴史的背景があります。日本でも法改正により、株式会社は社外取締役を置くよう求められていますが、アメリカとは全く違う歴史をたどっている日本企業で、実際に任命されている社外取締役は、かなり性格の異なるものであるように見えます。

コーポレート・ガバナンスは、永遠の課題とも言えるかもしれません。他所から借りて制度を作るようなものではなく、手探りで追究していくもの。日本では日本なりの、コーポレート・ガバナンスの歴史ができていくのでしょう。


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運用報告、要りません [株式投資]

このブログは、個人で株式投資をしたい、投機じゃなくて運用をしたい、という人のために何か参考になればと思って書き綴っていますが、常々思うのは、プロが常に個人より有利なわけじゃない、個人だからプロよりうまく行くことも色々あるし、プロとは違う考え方で投資すればいいのだ、ということです。

以前書いたブログ記事に、個人でも必要な情報には十分アクセスできる、ということを書きましたが、個人投資家にはもう一つ、とても大きなアドバンテージがあります。それは、誰にも運用報告しなくていい、ということです。

他人のお金を預かって運用する場合、運用の報告をするのは当然ですし、そこはしっかりやってもらわなければ困ります。しかし運用するにあたって、報告義務というのはとてもコストのかかることです。ここでコストというのはもちろん、報告のためにデータを集めたり文書を作成したりという、実際お金と時間のかかることも含まれるでしょうが、それよりも重要と思われるのは、投資判断に与える影響です。

運用判断は、まず合理的であることが求められます。これも当然です。誰が見ても納得のいく合理的判断であることが望ましいわけです。「ピンと来たから」とか、「これが好きだから」というわけには行かないのです。ですから運用上の判断は、合理的に説明のつくこと、さらに言えば、理路整然と説明しやすいことが優先されるようになります。

この事は一見とても正しいことのようですけれど、実際は運用の足を引っ張る大きな要因となり得るのです。誰もが納得するような説明というのは、大抵の場合ほとんどの人が既に知っていることです。ということは、既に株価に織り込まれている部分も多いということです。一方、よく考えると合理的であっても日頃の常識とずれているようなアイデアは、説得力に欠けることも多い。しかし、荒唐無稽とも思えるアイデアが実現した時は、本当に大きなリターンが得られます。誰でも思いつくような、万人受けするような、理路整然と説明しやすいアイデアよりも、ちょっと聞くとあり得ないように思えるけれど、考えてみると合理的、という方が、投資アイデアとしては貴重なのです。

運用報告というのは、正規には1年に1回か2回でしょうけれども、たいてい毎月とか四半期ごととかいった頻度で、何らかの形で行われているのではないかと思います。ですから、その期間ごとに運用成果も明らかにされるわけです。流石に毎月毎月好成績でなくても非難されないとは思いますが、ベンチマークに勝てない状態が半年とか1年とか、またはそれ以上続くような事態は、誰だって避けたいものです。ですから、5年とか10年とかを視野に長期投資で、と言っても、しばらく市場に負けていると、どうしても短期的に挽回しようという意識が働いてしまうものです。また、運用報告書に人気の銘柄が載っていないと文句を言われそうだから、なんて理由で銘柄を選ぶようなことも、ままあるのです。(ウィンドウドレッシング、なんて言ったりします)

これが、長い運用実績を誇る老舗運用会社ともなると、もっと余裕のある対応ができるのでしょうね。1年や2年ベンチマークに勝てていなくても、うちには何十年のレコードがありますから、長期的にはご心配には及びません、と言えるのです。日本にはそんな運用会社は無いかもしれませんけれど。

ファンドマネージャーも、普通の人間です。(普通じゃない人もいるとは思いますが。)いくら自分で良い投資アイデアだと思っても、なんでベンチマークに勝てないのだと文句を言われながら、半年も一年も、成果が出るまで耐え続けることは、少なくとも日本の運用環境ではなかなか困難でしょう。そこまで運用者に要求する運用会社も、そうした風圧から守ってくれる運用会社も、そうそうあるとは思えません。

そこへ来ると、個人投資家は心置きなく長期投資に集中できます。そもそも株価指数と競争する必要もありません。競争相手は最終的には物価上昇率です。もちろん収益率は高ければ高いほど良いけれど、資産が物価以上に増えていさえすれば、最低限困ることはありません。自分で良いと思うアイデアをかかえて、しばらく成果が出なくても、そのうち上がるから見ておいで、と心の中でほくそ笑んで待っていればよいのです。果報は寝て待て、というではありませんか。

⇒ 私流 株式投資

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リスクと確率 [株式投資]

リスクとは何か」ということを、このブログでは折に触れて書いています。リスクを理解することが、金融や投資について理解することの真髄だと思うからです。でもなかなかピンと来ない。それは「全ての事象が、起きる前は不確実であった、ということを、起きた後ではイメージできなくなるからではないか」と、しばらく前のブログに書きました。

たとえば、最近の朝鮮半島情勢のようにきな臭い出来事があると、有事の際はどうなる、といったことがマーケットでも話題になります。こうしたいわゆる地政学的なリスクについては、予想することが困難で先行きがどうなるかわからない、という感覚を誰もが持っているでしょうから、「リスク」という表現もずっとしっくりくるのではないでしょうか。

有事が現実のものとなる確率は0%から100%のどこかにあって、それが起きても起きなくても、予想が外れた、当たったと割り切れるものではありません。でもこれが金融市場の先行きとなると、上がるでしょう、下がるでしょう、といった予想がなされ、当たった、外れた、という話になります。これも実際は、上がる確率が何%で下がる確率が何%、というべきもののはずです。さらに言えば、すべての出来事は、実際に起こる前は確率でしかないのです。

降水確率で表されるようになる前の時代の天気予報を覚えておいでの方は、その違いをイメージしやすいのではないかと思います。降水確率は0%や100%でない限り、外れることはありませんね? 上がるか下がるかどちらか、という予想をするから外れるのであって、何%かの確率で上がるだろうし、何%の確率で下がるだろうと予想していれば、そうそう外れることはありません。

短い期限で結果を出そうとすれば、期限が来た時点で「勝負」は一旦終わり。そして結果が全てです。結果というものは、出てしまった後は100%です。それがギャンブルというものの性格でしょう。でも、個人の資産運用には終わりはありません。短期的に当たっても外れても、またその先を考えることになります。結論はそう簡単には出ないのです。

予想を生業としているプロであれば、上か下か、右か左か、どちらかの結論を出すことを要求されるでしょう。しかし個人投資家にその必要はありません。何かに投資したならば、思いつく限りのシナリオを想定しておくのが良いと思います。どんなに間違いなさそうに見えても、実際に起こるまでは「可能性」にしかすぎ無いのですから、一つに絞る必要なんてないのです。

リスクを管理する、というと難しそうに思えますが、個人投資家としては、思いつく限りのあらゆるシナリオを想定しておく、できればそれぞれの起きる確率をイメージしておく、ということで、リスク管理になると思います。そんな難しいこと、と思うかもしれません。もちろん簡単なこと、とは言いません。ただ、精度の高い予想など、誰がやっても難しいもの。難しげに計算されたプロの仕事でも、予想というのは往々にして、過去10年や20年、こんなふうに動いてきたから今後も3分の2の確率でこうなるでしょう、とか95%でこうなるでしょう、とかやっているだけだったりする。将来の予想って、本当はそんなに単純ではありませんよね。


タグ:リスク
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株式は債券より儲かるのか、というお話 [株式投資]

2ヶ月ほど前の「リスクをとれば儲かるのか、というお話」の中に、「経済が成長している限り、株式の方が債券より儲かる可能性が大きい」と書きました。株式は上がったり下がったりするけれども、全体としては、債券よりも上がり方の傾きが大きいのだという、図で示せばこんなイメージのことを申し上げたわけです。

リスクとリターン.png

でも、それは本当なんでしょうか。誰が株の方が儲かるって決めたんだ?…なんて、疑問に思う人がいても、ちっともおかしくはありません。しかしやっぱり本当なんです。そうじゃなくては辻褄が合わないんです。

たとえば、何か事業を始める自分を想像してください。設備投資や在庫投資の資金、その他運転資金を、どうやって調達しますか?

もちろんまずは自分の貯金を下ろす、それから借金する、または誰かに出資してもらう。これらの選択肢から選んで調達し、事業資金に充てます。図のようなバランスシートの科目で言うと、自分の貯金と出資してもらったお金は右下の資本借金は右上の負債です。

負債と資本.png

「負債」と「資本」は、当たり前ですが、性格の違うお金です。負債の方は、事業が上手く行っても行かなくても、利子をつけて返さなくてはなりません。どんなに事業で損が出ていても、借金取りはやってくるということです。

一方資本のほうは、返す必要がありません。「自己資本」とも言うとおり、会社にとっては自分のお金という位置づけです。返さなくて良いばかりか、利益が出ていなければ、配当だって払わなくてよいのです。新しい会社であれば、出世払いでいいよ、というわけです。

さて、こうして始めた事業が大成功して、たくさんの利益が出たとしましょう。出た利益の分け前をもらえるのは誰でしょうか。・・・当然、下の方の「資本」を提供していた人たちですね。会社が損したら一緒に損してあげるよ、と言ってくれた人たちに、その見返りがあるのであって、どんな状況でもきっちり返せ、と言っていた人に配分されるわけがありません。

これこそが、ハイリスク・ハイリターン、ということの意味なのです。損が出たらその損を負担する、その代り出た利益は頂く、ということです。利益が十分出ているならば、債権者よりも、資本の所有者である株主の方が利益が上がらなければおかしいのです。

企業の行う事業活動が経済成長の源泉であることを考えると、経済が成長している限り、一般に株式の方が債券よりも高い収益が得られる、というのはそういうことなのです。もちろん、個別の株について、または短い期間について言えば、そうでない事態も生じます。しかし株式全体として、十分に長い期間をとってみれば、株式の増え方のほうが債券より大きいということが言えるのです。逆の言い方をすれば、株式の方が債券より儲かるようでなくては、経済はダメなんですよね。

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初心者only ~ 証券口座をどこに開く? [株式投資]


これを読んで下さる方の中に、まだ証券口座を持っていない、という方がどれくらいいらっしゃるか分かりませんが、最近質問されて、実際にお答えした例をご紹介。昨今この手の質問に対する答えは、特にネット上で検索しているような人に対しては、ネット証券がいいよ、ということになるのだと思いますが、まあ色んな考え方がある、ということで、参考にしてください。

因みに私は、むか~しから使っている、大手証券会社の口座をそのまま使っています。そもそも、皆が口をそろえてネット証券を勧めるのは何故でしょうか。
① 手数料が安い
② 投信などの品ぞろえが多い
③ うるさい営業担当がいない
…といったところでしょう。(ほかにもありますか?)

私の場合、
① たまにしか売り買いしないので、手数料の多寡はほとんど関係ない
② 投信にあまり興味がない
③ 相手も余計な投資アドバイス(と言えるかどうかはまた別として)をしても無駄と分かっているので、うるさく言って来ない
…というわけで、ネット証券のメリットが活かされないのです。

一方、営業担当者にはちゃんとお願いすべきお仕事があります。税金の申告をする時に、証券関係の税制については何でも聞いてしまう。大手の金融機関はちゃんと税理士さんがいますから、税理士の先生に聞いておいて、とお願いするわけです。そのほか、外債の取引なども、ほぼ営業担当者に頼っていますね。

そういうわけですから、このご時世でも、ネット証券ではないところに口座を持つ意味はあるのです。人それぞれの事情です。あとは、自分にとって便利な場所にあるいくつかの店舗に行ってみて、雰囲気がいいな、と思うところに決めればよいのではないでしょうか。そして気を付けるべきは、余計な営業をさせないこと。これだけは注意してください。


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